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注目のU35クリエイター(エルロイ・デランシー・ライデン)

エルロイ、デランシー、ライデン

映像制作会社のエルロイは2012年に設立。グループ企業などの連携強化のため、9月から「CH:The Creation HUB」と呼ばれる新オフィスに11社が集合した。新たな環境で活躍の場を広げている。

久田萌(ひさだ・もえ)(左)
エルロイ プランナー。1997年生まれ。2019年京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科卒。同年入社。

室井大地(むろい・だいち)(中央左)
エルロイ 撮影部。1991年生まれ。専修大学文学部卒。2015年エルロイに入社。撮影助手として現場経験を積み、2021年末から本格的にカメラマンとしての仕事を開始。

吉松宏剛(よしまつ・ひろたか)(中央右)
デランシー プロデューサー/ディレクター。1988年生まれ。神戸芸術工科大学環境・建築デザイン学科卒。PRイベントやテレビ番組の制作を経て、2017年にイベントディレクターとして独立。2020年からデランシーに入社。

佐々木青葉(ささき・あおば)(右)
ライデン プロジェクトマネージャー。1998年生まれ。2020年日本大学芸術学部写真学科卒。エルロイを経て、2021年にライデン入社。

会社横断で「共創」する活動拠点に

9月1日から東京・代々木八幡でクリエイティブスタジオ「CH(シーエイチ):The Creation HUB」が始動した。2012年に設立された映像制作会社のエルロイを筆頭とするグループ10社と、グループ外からはWebサイト制作などを手がけるライデンが入居し、総勢で約80人のスタッフが共創する活動拠点となる。

エルロイの前代表/取締役の和田篤司さんによると、以前は3拠点に分散していたが、1カ所に集まることでミーティングルームなどの設備が充実。執務エリアも11社横断のフリーアドレスとなった。「エディットルームや自社スタジオなどの設備を充実させ、会社の枠を超えて新たなシナジーを生み出す環境が整いました」(和田さん)。その中から今回は目覚ましい活躍を見せる若手4人に話を聞いた。

    久田さんが手がけた仕事

    東京電力ホールディングス/ TEPCO 速報「家族になる」篇

    室井さん、吉松さんが手がけた仕事

    宝島社×GREGORYオリジナルドラマ「見つめ」

「企画の上流から関わる」醍醐味

エルロイの久田萌さんは2019年入社。大学でアニメーションを専攻した経験を活かしコンテライターとして活躍しつつ、近年は企画段階からプランナーとして関わることが増えた。代表作として、自身の脚本が採用された東京電力ホールディングス「TEPCO 速報」のPR映像「家族になる」篇(2020年11月公開/第74回広告電通賞フィルム広告部門銀賞)や、ヤマダデンキのテレビCMシリーズがある。いずれの仕事にも共通するのは「実際に身近で起こっていることや自身の経験をもとにした企画の方が説得力もあり、視聴者も自分ごと化しやすいはず」という思いだ。

提案時にも自らCMソングのデモを録音したり、得意のコンテを書いたりと、イメージを共有するための工夫を欠かさない。その丁寧な仕事ぶりは社内外で評価され、継続的に指名される案件も増えている。

エルロイの撮影部の部長を務めるカメラマンの室井大地さんは学生時代に映像の仕事を志し、同社の草創期である2015年に入社。広告制作とともにテレビドラマや映画の撮影助手として経験を積み、2021年末には本格的にカメラマンとなった。室井さんは以前から積極的にグループ横断の仕事にも取り組んでおり、2021年7月公開の宝島社とGREGORYによるドラマ「見つめ」の撮影もそのひとつ。

カメラマンでありながら、あらゆる企画の上流段階から情報を得るよう努めることが自身のこだわりだ。「監督やプランナーを“原作者”とするなら、カメラマンは“翻訳家”だと思います。彼らの意図を汲みつつ視聴者の目線とのバランスをとりながら、より伝わる映像を生み出していきたいです」(室井さん)。

    佐々木さんが手がけた仕事

    「緑の森どうぶつ病院」Webサイト

    全社が代々木八幡のオフィスに集結

    CH:The Creation HUB

多様な専門家を巻き込める面白さ

2020年に中小規模の案件を中心とした映像制作を担うデランシーに中途入社した吉松宏剛さんは、映像やイベントのプロデューサーを務める。「大学で建築を学んだことで空間演出などに興味を持ち、PR会社やテレビ番組の制作会社などを経て独立。

社員総会など社内向けイベントの案件で映像演出に携わることが増え、“映像をもっと究めたい”と考え入社に至りました」(吉松さん)。入社後は前述のドラマ「見つめ」で、エルロイの室井さんとチームを組むなど多数の案件に関わる。社内外の多様な分野のエキスパートを巻き込む、プロデューサーの仕事の面白さを感じているところだ。

「今回、CHのような場所ができたことはありがたい。プロデューサーは“誰と組むか”が重要なので、強力な武器がもうひとつ増えたような感覚があります」(吉松さん)。

2021年、ライデンに入社した佐々木青葉さんはWebサイト制作などのプロジェクトマネージャーを務める。クライアントのフロントパートナーとしてプロジェクトを先導するほか、学生時代に写真学科に在籍していた経験を活かし、Webサイト用の写真撮影などを担当することも。これまで、北海道の「緑の森どうぶつ病院」やRPGゲームの『Voice of Cards』シリーズ(スクウェア・エニックス)のWebサイト制作などに取り組んできた。

最近では「映像とWebサイトの制作を一括で発注したい」というクライアントのニーズが増えており、CHを通じた新たな仕事の広がりに期待を寄せる。「他分野のプロの皆さんから刺激を受けるのも楽しみですし、先輩たちが築いてきたWebサイトと映像の融合を一歩先に進めていきたいです」(佐々木さん)。

「共創しつつ、異なる領域からの刺激を受け合い、色々な才能が花開いている。若手にもどんどん参画してもらい、これからCHを象徴するような大きな仕事が実現していくのが楽しみです」とエルロイの代表取締役/プランナーの高原成博さん。企画制作からプロダクション機能まで有する専門家集団として、若手の成長も含め相乗効果が期待されている。

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