デザイン・アート・広告賞 今月の展覧会&コンペティション
特別展「動画クリエイター展」

情報技術の発展で、誰もが個人の意見や関心、経験を世界中に伝えられるようになった現代。本展では、さまざまなジャンルで活躍する動画クリエイター9組の素顔を、展覧会限定動画と共に紹介。「新たな文化」といえるほどの影響力を持つ彼らの姿から、「自分」を発信する力や「新時代を生きるヒント」を探る。
会場では、クリエイターたちの撮影スタジオなどを再現。撮影や編集などができる体験ブースも楽しむことができる。それぞれの体験を通して、エピローグで動画プラットフォームが提供した価値、動画クリエイターが示してくれたさまざまな可能性や「今」をより豊かに生きるヒントを感じ、子どもから大人まで動画クリエイターの世界を楽しみながら体験することができる。
特別展「動画クリエイター展」 | |
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日本科学未来館 |
北斎ブックワールド ―知られざる板本の世界―

浮世絵と聞くと、「冨嶽三十六景」のような一枚の紙に摺られた木版画がイメージされる。もともとそうした一枚摺の木版画は、板木に文字や挿絵を彫って摺ったものを本に仕立てた「板はんぽん本」から、次第に絵のみが独立したともいわれている。浮世絵師・葛飾北斎(1760-1849)は、板本にも絵を描いており、物語の挿絵であったり、自らの絵を集めた絵手本であったりと、たくさんの板本を出版した。
北斎絵手本の代表作として知られる『北斎漫画』には、江戸時代の板本を読む人々が描かれている。人々がくつろぎながら読みふけって楽しむ様子は現在と変わらない。本展では、このような板本から、その魅力が伝わってくる。
北斎ブックワールド ―知られざる板本の世界― | |
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すみだ北斎美術館 |
junaida展「IMAGINARIUM」

「IMAGINARIUM」©junaida 2022
『Michi』『の』『怪物園』『街どろぼう』(すべて福音館書店)。近年立て続けに出版した絵本がいずれも話題となり、絵本作家としても大きな注目を集めている画家、junaida(ジュナイダ、1978ー)。ヨーロッパを思わせる謎めいた世界に、細密に描きこまれた人物や背景。明るさと闇が共存する不思議な世界観。一枚絵をはじめ、風景や言葉が反復・輪廻する独特のファンタジー、さらには物語まで、たゆまぬ冒険を続けるjunaidaが、初となる本格的な展覧会を開催する。空間の全体や細部を使い、絵本とはまた異なる、感性を刺激する空想体験を楽しむことができる。
junaida展「IMAGINARIUM」 | |
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PLAY! MUSEUM |
THE FLOWER BOX EXHIBITION IN DAZAIFU -フラワーボックスから広がるフラワーアートの世界-

フラワーアーティスト、ニコライ・バーグマンが2000年に考案したフラワーボックス。今回はシーズナルやさまざまなコラボレーションなど、これまでに作った100を超えるデザインのフラワーボックスとともに、フラワーボックスから自由にイメージを膨らませたフラワーアートの世界を、1000年以上の歴史を誇る福岡の太宰府天満宮、および宝満宮竈門神社を舞台に披露。他にも、ニコライ・バーグマンが敬愛するアーティストやクリエイター、著名人のアート作品も展示。
いずれもフラワーボックスからインスピレーションを受けてデザインされたボックスや作品に、ニコライがフラワーアレンジメントを施した。見る者の想像を超えた、新たなフラワーデザインの世界を体感できる。
THE FLOWER BOX EXHIBITION IN DAZAIFU -フラワーボックスから広がるフラワーアートの世界- | |
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太宰府天満宮、宝満宮竈門神社 |
人間写真機・須田一政 作品展「日本の風景・余白の街で」

(左)長野/軽井沢 1982年 写真:須田一政 ©SUDA ISSEI Works
(右)静岡/三島 1984年 写真:須田一政 ©SUDA ISSEI Works
1986年に開催された須田一政の写真展「日本の風景・余白の街で」から...