サッポロビールは8月6日、ビールブランド「サッポロ SORACHI1984」初となるテレビCM「世界を駆け抜ける」篇の放映を開始した。原料開発に携わった社員、海外のホップ農家、そして同社で現在「SORACHI1984」のブリューイングデザイナーを務める新井健司さんも登場するドキュメンタリータッチの映像だ。
このCMのベースとなったのは、商品を通年発売した2019年に公開したブランドムービー。ホップ開発から発売までの35年にわたる歴史や造り手の思いをまとめたもので、この映像を手がけた大広のチームがテレビCMも制作している。代理店の競合コンペで「このビールは、世界を変えるかもしれない。」というキャッチコピーの提案があり、新井さんの思いと合致したことが採用の決め手となった。
このキャッチコピーとキービジュアルはテレビCMの表現にも受け継がれている。「個性的なビールなので、発売当初はテレビCMまでは考えていませんでした。ただコロナ禍で家飲み需要とともに愛飲者が増え、今後、飲食店様で楽しんでもらえるシーンが広がっていくことを想定し、制作を決めました」(新井さん)。
同商品のルーツは、自社で育てたホップ「ソラチエース」を品種登録した1984年まで遡る。「ヒノキやレモングラスを思わせる独特な香りは、当時の国内のニーズには合わなかったそうです。ところが2002年...