カオナビは8月18日、香取慎吾を起用した新たなプロモーションを開始した。モチーフとなったのは、「仮面ライダー」シリーズでおなじみの謎の組織「ショッカー」。“カオナビを導入したショッカーがオフィスで生き生きと働く”という設定で、BtoBの人材管理システムの強みをチャーミングに表現している。
「顔が見えない組織」の代表格
カオナビは2012年に事業を開始。社内の人材データを一元化するサービス「カオナビ」を“タレントマネジメントシステム”として、企業に提供してきた。同一サービスの中ではシェアトップであり、人事担当者や経営層に知られてはいるものの「競合が多数存在する中で一歩抜きん出て、企業としても一段階上のステージを目指したい」という課題があった。
競合プレゼンで今回の企画を提案したのは、(つづく) クリエイティブディレクターの東畑幸多さんと電通のチームだ。前述の課題を解決するため、マス向けの認知拡大と「カオナビ」の導入による成功イメージをわかりやすく描くことが必要だと考えた。「組織は大きくなると社員の個性が見えなくなる。でもカオナビを導入することでそれぞれの顔やパーソナリティが見えて、組織に血が通っていく。人事の効率化だけでなく、『カオナビ』ならではの組織の成功イメージや生き生きと働く様子を描きたいと考えました」(東畑さん)。
そこで「顔が見えない組織」の代表格として提案したのが、「ショッカー」だ。香取慎吾がショッカーの一員となり、その上司役を演じる「イカデビル」も登場する。「広告の中で社員や組織の成功イメージをそのまま描くと、どうしても凡庸なシーンになってしまう。ちょっとした会議や打ち合わせのシーンも、おなじみのキャラクターが演じることで一気に親しみを感じられて、チャーミングさが加わるんです」と東畑さんは狙いを説明する。
「すべての才能が、カオを出す。」というコピーを書いたのは電通のコピーライター、明田川紗代さんだ。「働く人たちは皆、色々な才能があって、その個性が集まると組織は...