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セレクト10

第25回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展 ほか今月の展覧会

デザイン・アート・広告賞 今月の展覧会&コンペティション

第25回 文化庁メディア芸術祭 受賞作品展


高い芸術性と創造性をもつ優れたメディア芸術作品を顕彰する文化庁メディア芸術祭。第25回となる今回は、世界95の国と地域から応募された3537作品の中から、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4つの部門ごとに、大賞、優秀賞、ソーシャル・インパクト賞、新人賞、U-18賞を選出した。大賞は「太陽と月の部屋」(アート部門)、「浦沢直樹の漫勉neo ~安彦良和~」(エンターテインメント部門)、「The Fourth Wall」(アニメーション部門)、『ゴールデンラズベリー』(マンガ部門)が受賞している。

多様な表現形態を含む受賞作品と功労賞受賞者の功績を一堂に展示する本展では、多様化する現代の表現を見据えることができるだろう。

第25回 文化庁メディア芸術祭 受賞作品展

日本科学未来館 他
9月16日~26日
9月20日休館
お問い合わせ→ 03-5459-4668

第八次椿会 ツバキカイ8 このあたらしい世界
2nd SEASON“QUEST”


椿会は、第二次世界大戦で一時中断していた資生堂ギャラリーの活動を、1947年に再開するにあたり誕生したグループ展だ。誕生から70年以上にわたり、時代とともにメンバーを入れ替えながら、資生堂ギャラリーを代表する展覧会として継続し、これまで合計86名の作家が参加した。2021年にスタートした「第八次椿会」は、2023年までに3年をかけて“あたらしい世界"について考えていく。メンバーは、杉戸洋、中村竜治、Nerhol(ネルホル)、ミヤギフトシ、宮永愛子、目[mé]。この6組は、ジャンルを超えた活動やコラボレーション、チームでの制作などを行う、今の時代を代表するアーティストたちだ。

2022年は、“探求/Quest”をテーマに、浮かび上がった“内と外”、“豊かな生活"という新たなキーワードとともに、それぞれの表現とメンバーたちとの関係性を図りながら椿会の場をつくる過程も公開していく。

第八次椿会 ツバキカイ8 このあたらしい世界 2nd SEASON“QUEST”

資生堂ギャラリー
開催中、12月18日まで
月曜休館
お問い合わせ→ 03-3572-3901

MIND TRAIL
奥大和 心のなかの美術館


奈良県南部・東部に位置する奥大和を舞台に、作品を通じて、雄大な自然を体験する唯一無二の芸術祭「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」は、今年で3回目を迎える。世界遺産でもある吉野町、天川村、曽爾村を歩き、その土地や人々と対峙しながら、自然と作品を自分の心のなかにある美術館に展示することができるだろう。2022年のMIND TRAILは、この2年間で多くの人々との対話から生まれた繋がりを改めて考えるために、テーマを“Conversation(対話)”として開催する。奥大和でさまざまな連携が起こり、言葉・声・心の声など多くの対話が生まれるような新しい試みを行っていく。

MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館

奈良県吉野町、天川村、曽爾村
9月17日~11月13日
会期中無休
お問い合わせ→ 0744-48-3016

発酵と暮らし
―人も海も土も森も…
すべてはつながっている―

菌が活動するあたたかい土『いただきます2 ここは、発酵の楽園』より ©まほろばスタジオ

大豆を発酵させて醤油をつくる 麹の様子 ©小林茂太


目には見えないが、私たちの暮らしはいつも微生物とともにあり、食物を育てる土の中でも無数の微生物が私たちの生命にとって欠かせないはたらきをしている。しかし、現代の効率と安定した生産高を均一に求める生産のサイクルの中で、そのネットワークはほとんど断ち切られてしまった。本展では、“発酵”をキーワードに、微生物の棲家である野菜を育てる土壌、醤油づくりに適した小豆島の建物、また醤油を醸造する木桶に着目し、人と“発酵”とのつながりを考える。日本の食生活に欠かせない醤油などを生む“発酵”をキーワードに、目に見えない微生物の活動に着目し、生きるもの全てがつながっている世界を見つめ直す。

発酵と暮らし ―人も海も土も森も… すべてはつながっている―

ギャラリーエークワッド
9月16日~11月10日
日曜、祝日休館(ただし9月19日は開館)
お問い合わせ→ 03-6660-6011

塩田千春展
『巡る記憶』

Chiharu Shiota I hope..., 2021 Installation: rope, paper, steel Courtesy of K11 Art Collection Photo by Sunhi Mang ©JASPAR, Tokyo, 2022 and Chiharu Shiota

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