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EDITOR'S CHECK

ゼスプリ「MY KIWI BROTHERS HOUSE」ほか、注目のデザインの裏側

TOOL
ゼスプリ インターナショナル ジャパン
「MY KIWI BROTHERS HOUSE」

  • 企画制作/電通
  • ECD/田島恵司
  • CD/北田有一
  • AD/関戸貴美子、小林千秋
  • C/木下舞耶、小林麻里奈
  • D/後藤和也
  • CPr/高橋準也
  • 撮影/船本諒
  • フォトCRD/森田久美子
  • AE/吉田勝実、谷田彩、顧穎

ゼスプリインターナショナルジャパンは6月下旬~8月31日にかけ、ゼスプリキウイフルーツのプレミアムグッズ「MY KIWI BROTHERS HOUSE」のプレゼントキャンペーンを実施した。抽選で200人に、カスタマイズできる家型ボックスとキウイブラザーズ(グリーン、ゴールド、レッド)のぬいぐるみが当たる企画で、3体の足元には当選者が指定したイニシャルを刺繍した。ぬいぐるみは店頭販促用と同じ生地や大きさだが、刺繍を入れたのも3体セットのプレゼントも今回が初。ファンにとってはたまらない、唯一無二の希少性あるグッズとして話題を集めた。

企画の背景には、ぬいぐるみの転売の深刻化がある。過去にはフリマアプリでの高額転売が相次ぎ、純粋にキウイブラザーズの世界観を楽しんでいるファンを悲しませてしまうことがあった。そこで電通のアートディレクター関戸貴美子さんは「自分だけのものという特別感」と「転売の予防」を両立させた仕掛けを提案した。

「ぬいぐるみを入れるボックスは“自分がつくった家にキウイブラザーズが住んでいる”というイメージになるように、“家”をモチーフにしました」と関戸さん。

また、家の形状は、ステッカーを貼るスペースと、窓から見える人形のバランスを調整し、SNSでの見え方も考慮した。さらに無地の家にステッカーを付属することで、当選者は自分の好きなように家をカスタマイズできるようにしている。

ステッカーの制作にあたり、小林千秋さんとイラストと印刷の検証を重ね、何度も貼り直しができる粘度に。ドアや花などのモチーフは、どこでどの組み合わせで貼ってもバランスが取れるサイズや色になっている。まるで「キャラクターが自分のつくった家に住んでいる」状態にすることで、「いつまでも大切にしたい」という愛着がわくような設計とした。「ゼスプリでは、トレンドに左右されないデザイントーンを保ち、キャラクターを通じて長く深く愛されるブランドをつくりたいと考えています」(関戸さん)。

LOGO
LIGHT & DISHES

  • AD+D/助川誠

照明関連のコンサルティングや照明器具の販売、飲食店運営などを手がけるLIGHT & DISHESは2022年4月、光と食をテーマにした体験スペース「LIGHT & DISHES Lab.」(東京・江東)をオープンした。それを機にLIGHT & DISHES自体のコンセプトやステートメントなどを見直し、ロゴもリニューアル。SKGのブランディングデザイナー助川誠さんは、2017年にLIGHT & DISHESが法人化した際に、同社のロゴデザインを手がけ、今回のリブランディングも担当している。

ロゴのリニューアルについて、クライアントからは「シンプルにしたい」とリクエストがあった。シンプルな表現方法は、いくつもある。助川さんは方向性を決めるために、その意図を次のように読み解いた。「LIGHT & DISHESは、さまざまな事業の展開を通じて、企業としての軸が見えてきたのだと思います。事業は多角化しつつも、光を軸に食との関わりが明確になってきた。シンプルという言葉には、そういった進化が含まれていると考えました」。

このストーリーを軸にデザインを検証。試しに、旧ロゴの書体「Serlio」の軸となる、骨格部分を抽出してみたところ「思いがけず、ユニークなデザインだった」と助川さん。文字の骨格をなぞると自然と文字の...

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