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UP TO WORKS

社会にきっかけを提案、東海テレビ「生理を、ひめごとにしない。」

「働く女性」篇

店員:ありがとうございます。大変お待たせいたしました。
ではカードとポイントカードお預かりいたします。

客:すみません。

店員:はーい。

S:彼女には、隠しごとがある。

店員:よかったー。ありがとうございます。

S:きょう、3日目です。

店員:(ポーチを取り出す)

S:生理を、ひめごとにしない。
東海テレビ

「赤い花」篇

S:一カ月で、1週間。
一生で、6年9カ月。
生理を、ひめごとにしない。
東海テレビ

「破局」篇

女性:デートに行ったときに、ヒステリックになった私を見て、冷めたから別れたいというふうに言われました。

S:彼氏にフラれた。

女性:感情をコントロールすることが
生理前ってやっぱり難しいので。

S:生理のせいで。

女性:生理が来るたびに、
やっぱり思い出してしまうんですよね。
それがやっぱり今でもちょっとつらくて。
もし彼と話せてたら、違った未来が待ってたのかなぁ。

S:生理を、ひめごとにしない。
東海テレビ

「雨の日」篇

S:「男性に生理をもっと知ってほしい」
はい 90.2%
生理を、ひめごとにしない。
東海テレビ

「研修」篇

講師:初めて生理用品ふれたって方どれぐらいいらっしゃいますか?

S:職場で生理を学ぶ。

男性①:わからん。

男性②:どっちに付けるの......。

女性①:これはなかなか難しいよ。

男性③:そんなん実際付けてる人もいるんですか?

女性②:いると思うよ。

男性③:あ、そうなんですか。

S:ふれちゃいけないものじゃない。

男性④:これはさ、寝るときだけ?

女性③:寝るときだけじゃない?

男性⑤:ふれちゃいかんものなんだなっていうのは
たぶん子ども心にすごい......。

男性⑥:そうですよね。
やっぱ教育ですよ、教育。

男性⑦:隠れてやる、やらしいものみたいな。

S:生理を、ひめごとにしない。
東海テレビ

「アナウンサー」篇

上山:経血の量が多いときはもうタンポンして、
昼だけど夜用の大きいナプキン付けて、
でさらにその上にペチコートみたいなのを重ねて漏れないように。

S:アナウンサー(32)

上山:本番終わったら、血が白いスカートに付いてて、
もうあまりに恥ずかしくて申し訳なくて。

S:隠すのが当たり前だった。

上山:先輩のアナウンサー見てても、生理のつらさなんて微塵も出さず、
それが目指すべきものなんだなってずっと思ってきました。

S:でも、気づき始めている。

上山:本当は、一番変わらなきゃいけないのは
女性なのかもしれない。

S:生理を、ひめごとにしない。
東海テレビ

「15歳」篇

S:女子高生(15)

女子高生:「女性には生理があります」
それだけで終わりで、生理痛があるとか、
生理痛にはこういう症状があるっていうのは
教えてもらえなかったです。

TikTokの男性:こっちが羽付きです。

女子高生:やっぱり、今一番多いのはネット。
TikTokが一番多いかな。

S:タブーにしているのは、大人かもしれない。

女子高生:アイドルとかの話、そのぐらいオープンなものになっていってほしい。

S:生理を、ひめごとにしない。
東海テレビ

「母」篇

母:私自身がこの子を産む前に、死産を経験していて。

S:妊娠6カ月で息子を亡くした。

母:気持ちはまだすごくボロボロで、毎日泣いてたんですけど、
流産後の生理が来たときに、なんかこう、
そのときにちょっと前向きな気持ちになれたんです。

S:生理が、命の尊さを教えてくれた。

母:自分の生理が、ありがたいことに毎月ちゃんと来てくれて、
こうやって子供を授けてくれて
ありがとうっていう気持ちでいます。

S:生理を、ひめごとにしない。
東海テレビ

「体験」篇

記者:どういう痛みなのかホントわかんないので、
相当ドキドキしてます。

S:生理痛シミュレーター。

記者:おー!うっ......。あぁ......こりゃいかん......。

S:毎月、この痛みに耐えているとしたら。

記者:これならもう、学校とか会社とか、
絶対休んだ方がいいって思います。

記者:痛ぇ......。

S:生理を、ひめごとにしない。
東海テレビ

「おつかい」篇

S:3人の夫が、妻の生理用品を買ってみた。

夫①:うわ、めちゃくちゃある。えぇ。夜用、夜用......。

夫②:え、どこなんだろう?ちょっと待って。
でもこのへんだよね絶対。

妻②:それたぶん違う。

妻③:あ、絶対羽付きで。

夫③:羽付き?羽がないやつとかあるんですか。

S:生理は、僕には来ない。
でも、あなただけのものじゃない。

夫②:買ってきたよ。

妻②:買ってきた?

夫②:はい。

妻②:あ、そうそうそうそう。

夫②:「あ、俺全然わかってない」と思って。
でも買ってよかったかな。

妻①:すごいじゃん。

夫①:毎月、すごい苦しそうにしてるんで、頼まれたら協力したいですね。

夫③:妻に色々聞いて理解度があれば、
子どもに対する向き合い方も
だいぶ変わってくるのかなと思いましたね。

S:生理を、ひめごとにしない。
東海テレビ

東海テレビ放送/公共キャンペーン・スポット
「生理を、ひめごとにしない。」
テレビCM

生理は、「なかったこと」にされてきました。それゆえ、悩みを相談できずにすれ違ったり、ひとりで抱え込んだりしてきました。一方で、私たちは見せないように、また一方で見ないようにしてきたのではないでしょうか。でも、生理はタブーではありません。むしろ、いまを生きる人類にとって、一番身近な話題かもしれません。誰かとわかち合うことや、深く理解することで、前向きに捉えることもできるかもしれません。知ることは、優しくなることでもあります。大切な人のことを大切にするためにも、まずは、生理を知ることから始めてみる──。

こうした「当たり前のメッセージ」を社会に提案しようと思い制作しました。私たちに必要なのは、きっかけなのだと思います。
(東海テレビ放送 プロデューサー 桑山知之)

  • 企画制作/東海テレビプロダクション+エキスプレス+プラモ+東海サウンド
  • ECD/伏原健之
  • CD+C/桑山知之
  • アシスタントPr/服部綾奈
  • 演出/髙山美月
  • 撮影+カラリスト/飯澤康平
  • 編集/杉原悠人
  • 録音/藪口祐介
  • SE/芝野唯
  • タイムキーパー/石川敏江
  • 出演/上山真未
  • https://www.youtube.com/watch?v=7mCJ5XZT0J8

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