「すべてのお母さんに、ありがとう。」
お母さん、ありがとう。
今日は、日本中でそんな思いが行き交う日。
さまざまな境遇から、母の日を心から祝えない。
そんな人たちがいることも知っています。
ごめんなさい。それでも、
たった一度だけ伝えたいのです。
お母さんの“かたち”は決まっていない。
血の繋がりがあろうがなかろうが、
もっと言えば、
お母さんが女性である必要もない。
そこに、愛があれば。
ありったけの愛を注いでくれる、
すべての人がお母さんだと思うのです。
POLAにも、
たくさんのお母さんが働いています。
もちろん、お母さんになることを選ばない人も、
選びたくても選べなかった人もいます。
その多様な生き方や価値観こそ、
かけがえのない財産。
私たちは、そう強く信じています。
POLAで働くお母さんにできることは何か。
POLAが、
世の中のお母さんにできることは何か。
シングルマザーなど、
さまざまなお母さんが働きやすい環境づくり。
法律が認める養子縁組にとどまらず、
事実婚や同性パートナーも福利厚生の対象へ。
不妊治療や卵子凍結に関する
検診や治療のための費用補助も始めました。
さらに人一倍、
子育てに困難を抱えるお母さんのために。
同じような経験を持つスタッフの中から、
エステボランティアを始める人も出てきました。
母という一文字のなかに、
どれだけの愛のかたちがあるんだろう。
これだけは言い切れる。
そのひとつひとつが尊い、と。
今日は、母の日。
私に、あなたがいてくれてよかった。
すべてのお母さんに、ありがとう。
We Care More.
世界を変える、心づかいを。
POLA
ポーラ/企業広告
「すべてのお母さんに、ありがとう。」
新聞、デジタル
ポーラの広告をつくるために、そこで働く女性をたくさん取材しています。その多くは「お母さん」です。子育てと仕事の両立に苦心しながら、そしてお店の中で互いに助け合いながら、力強く生きていらっしゃる姿にいつも感銘しています。
「母の日」はジェンダーによる役割固定化を促進する、というようなネガティブな意見があることも知っています。いわゆる「毒親」に苦しめられている人たちもいます。しかしPOLAが、現実に存在している彼女たちを尊敬し、感謝の気持ちを述べることが、悪いことだと思えませんでした。女性差別が依然として強く残るこの社会で、必ずしも楽とは言えない道を選んだ彼女たちに寄り添うことや、一人ひとり異なる状況や多様性を全て受け入れることは、「We Care More.」というスローガンを掲げ実践するPOLAにとって、とても大切なことだと考えたのです。
この広告は、お母さんに感謝することを美化していません。強制もしていません。POLAが「すべてのお母さんに、ありがとう。」と言っているだけの広告です。それが共感を呼び、非常にたくさんの肯定的なフィードバックをいただきました。「泣いた」という方も少なくありませんでした。実はプレゼン時にクライアントさんもみんな泣いていました。そこにこの広告が成功した秘密があるように、僕は思います。
(もり クリエイティブディレクター 原野守弘)
- 企画制作/ライトパブリシティ+もり
- ECD/杉山恒太郎
- CD/原野守弘
- AD/福永武士
- C/山根哲也
- I/MACCIU
- AE/安田あゆみ
- Pr(イラスト)/三上太朗
- プロジェクトマネージャー/清水素子
- 掲載/日経(5/8)
- 制作/マウント
- クリエイティブマネージャー/清水素子
- AD/イム ジョンホ
- 企画+TD+デベロッパー/岡部健二
- 企画+D/常程
- プロジェクトマネージャー/叶野菖
- デベロッパー/寺田奈々