『ゴッホ〜最期の手紙〜』
「今まで観たことのない映画」を観たいならこの映画で間違いない。絵画が動く。本当に動いていた。実写映像をベースに、画家の手で描かれた6万2450枚の絵画が、1秒12フレームで動く。ぎこちない映像がいつのまにか味になっていて楽しい。実写的で、アニメ的で、油絵的。映像が面白いだけ?いや、良質な伝記サスペンスとして物語もちゃんと面白い。仕事で「そのアイデアは実現できない」と簡単には言えなくなる作品。
①ウディ・アレンの『アニー・ホール』
②三谷幸喜の『12人の優しい日本人』
笑い終わった後静かに嬉しくなる2監督の作品。①学生時代、この作品からウディ・アレンの神経症的なセリフと秀逸なセンスにハマった。『ハンナとその姉妹』も『カメレオンマン』もみんな、普通の異常が浮き彫りで、シニカルで可笑しくて哀しくて、出てくる人間たちが愛おしい。②元ネタに負けない、密室劇の台詞の楽しさ、素晴らしさ。三谷幸喜の初期作品群は映画好きの12歳の息子にも響き、彼は多くの台詞をソラで言える。
『今度は愛妻家』
ちょうどカメラを始めた頃に出会った作品です。DVDも購入し何度も観ました。作品全体の雰囲気、笑いと悲しみが入り交じる物語、キャスト陣の演技もとても好きな作品です。