「未来のあたりまえ」の種となるアウトプット
FUTURE-SPECT Lab.
―素材と思考のデザインスタディ―
FUTURE-SPECT Lab.とは、FUTURE(未来)とPERSPECTIVE(遠近法、視点)、SPECTRUM(範囲)を合わせた造語で、未来のきざしから製品開発のきっかけをつくるデザインの実験室を意味する。「あたりまえ」とされているモノやコトに、現在あるいは未来の価値観から問いを投げかけると現れる「変化」や「ズレ」から見える「未来のきざし」こそ、イノベーションの源泉であるというディレクターの太田浩永の考えのもと、それらを編纂・発信する試みだ。
「NEW VISUALIZATION」「EXPANSE OF NATURE」「NEGATIVE CAPABILITY」「COEXISTENCE」という4つのテーマを軸としたデザインスタディの成果を、思考→スタディ→アウトプットというプロセスとともに展示。人間の手からは遠いプラスチックを「自分の手でつくれるもの」として、関わり方そのものを問う荒井悠希。物理的に存在しないものを光の屈折で表現し、見えないものを見ようとする行為を鑑賞者に促す土橋奈々など、「未来のあたりまえ」のきっかけとなり得る5人のアウトプットを体感できる。