
たじまなおこ
コロナに翻弄された昨年に比べ、今年は表現の幅が広くなった印象をうけました。新しい審査員も加わり、「広告主の課題解決になっているか、商品におちているか、商品を作り手が理解しているか」など、根本的な意見交換が活発にされ、新しさの中にもしっかりとした広告軸があるものが評価されたと思います。一般公募部門と広告主部門はアイデアとクラフトにおいて悔しいほどすごい!と思うものが多かった中で、学生部門はもっと頑張ってもらいたいなと思いました。映画も脚本が命と言われているように、広告もアイデアが命ですね!

田向潤
受賞作はどれも強い企画をブレることなく表現に落とし込んでいる印象でした。特に演出や出演者の演技のレベルが非常に高く、私自身演出家として非常に勉強になりました。一方でなんとなく綺麗にまとまった「BOVAっぽい」企画というものが定着してきているような気がしていて、もっと枠を打ち破るような作品があってもいいのではないかと感じました。ロジックで商品に結びつかなくても「なんだかよくわからないけど、こんな広告をつくる企業は好きになってしまう」と思わせるようなアプローチもあっていいのではと思います。特に学生は自由な発想で審査員の広告脳をぶん殴ってほしいです!

中島信也
「動画」という言い方にも今ひとつ馴染めへんでいる世代やけど、今年もすばらしいオンライン「動画」が集まりました。テレビのCMもそやけどオンラインの場合「あの動画見た?」と友だちに紹介したくなるかどうか...