BOVA2023 最終審査員講評
一般公募部門は全体的にレベルが高く、随分と悩ましく嬉しく審査させていただきました。
BOVA
今回で9回目の開催を迎えた月刊「ブレーン」発のオンライン動画コンテスト「Brain Online Video Award(BOVA)」の受賞作品が決定しました。今回は協賛企業からの課題に対して作品を募る「一般公募部門」と、2021年1月1日から同12月31日の期間に公開されたオンライン動画を対象とする「広告主部門」を合わせ、410点の応募がありました。詳細は公式サイトにて。
IDEA:大ブームの韓国ドラマ好きをチャミスル好きにして、韓国ドラマを見るたびにチャミスルのことを思い出してもらうことが狙いでした。アイデアは何度も見たことがあるものですが、韓国ドラマにたびたび登場するチャミスル自体が強いあるあるなのでチャミスルにはぴったりと思い採用しています。一方的なメッセージではなく、ファンとJINROが韓ドラ沼にハマる仲間のように一緒に楽しめる尊さと笑いが両立するものを目指しました。
受賞コメント:月並みですが、カムサハムニダ!
(xpd クリエイティブ・ディレクター 丹羽貴紫)
IDEA:最古の猫科動物「マヌルネコ」。その保全のため、多くの人に知ってもらうべく、那須どうぶつ王国から発表したミュージックビデオ。マヌルネコにストレスをかけないよう、照明を一切使わず撮影された映像に、テクノラップの曲調でマヌルネコの生態を紹介する意外性と中毒性が大きな話題となり、SNSを中心に約400万再生を超え、各テレビ局に取り上げられ「聴く保全」「見る保全」として大きく知名度を上げた。
受賞コメント:人は「意外性」にしか反応できない時代になってきたと思います。いかにギャップと雑さを丁寧に設計するか。いかに出発点を見定め、テーマとの飛距離を出すか。それらが、今を生き抜くコンテンツの背負う宿命なのかもしれません。実は「スナネコのうた」も製作中です。2作目が一番難しい、そんなことはわかっています。お楽しみに。
(LQVE クリエイティブディレクター 富永省吾)