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EDITOR'S CHECK

金井酒造店 新ロゴマーク+パッケージほか、注目のデザインの裏側

PACKAGE
金井酒造店新ロゴマーク+パッケージ

  • D(新ロゴマーク+「ハルザケ・ナマザケ」ラベル・パッケージ)/久保章(guide)
  • CD+D(パッケージ)/五十嵐真由子
  • CD(「ハルザケ・ナマザケ」)/夏目和彦

神奈川県西部に位置する秦野(はだの)市唯一の酒蔵、金井(かねい)酒造店(1868年創業)が2022年2月に新たなロゴマークやパッケージをお披露目した。現社長の佐野博之さんが6代目として就任し、2021年10月からファンドが出資。経営体制の一新とともに、主力ブランド「白笹鼓(しらささつづみ)」を中心とする定番商品16種の外装を統一した。

同社では「白笹鼓」のほか、音楽を麹菌に聴かせて醸造する「モーツァルト」シリーズなどを展開している。日本有数の名水として知られる丹沢の水を使用しているという強みがあるものの、地元でも十分に知られているとは言いがたく認知度に課題があった。商品ごとのラベルや外箱の形状もバラバラであったことから、まずはシンボルマークとロゴタイプからなるロゴマークを一新することに。

家紋のような新ロゴマークのデザインを手がけたのは久保章さん。これまで広島県の金光酒造などのブランディングの実績があることから、相談を受けた。「シンボルは150年以上の歴史を感じさせつつ、モダンな佇まいに。井戸を思わせる『井』の文字で『金』を囲い、新しいご縁を広げていくイメージです。地元でもっと愛されるようにと、ロゴには『秦野』『金井』を大胆に配置しシンメトリーなデザインとしました」(久保さん)。付随する落款は2つあり、個別のエレメンツとしても活用できる仕様。社名のほか「秦野丹沢」の落款によって、丹沢山系の伏流水を使用している強みを明確にした。

手穴付きのパッケージは、漂白の工程がなく化学薬品の使用を抑えた未晒クラフト紙を使用。16種ある定番商品を純米酒とそれ以外とで大きく色分けし、銘柄や精米歩合、味わいなどの特徴を色違いの被せ紙に記し視認性を高めた。「エコな素材でそのまま贈答用にもなり、持ち運びやすい。店頭での見え方も統一し『金井酒造店』というブランドを認識してもらいたいという思いがあります」とクリエイティブディレクター 五十嵐真由子さんは説明する。

さらに2月にはD2Cで新酒の「ハルザケ・ナマザケ」を発売し、ブランドの新たな表情を見せる試みも。こちらも久保さんがラベルとパッケージのデザインを手がけている。

CD
崎山蒼志「Face To Time Case」

(ソニー・ミュージックレコーズ)

  • CD+AD/中村雷太
  • AD+D/大澤悠大
  • 絵/星山耕太郎
  • 撮影/ツネカワシュウヘイ

2022年2月、シンガーソングライター崎山蒼志さんのアルバム『Face To Time Case』が発売された。ジャケットのアートワークは、アーティストの星山耕太郎さんが担当し...

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