気になるあのCMの演出やキャスティングについてディレクターにインタビュー。今月取り上げるのは、「チキンラーメン」の「冬キャンプ」篇だ。
見た後「買いに走りたくなる」CMに
冬の湖畔、ピリッとした寒さの中。火をおこして鍋を置き、湯を沸かす。そこに麺と卵を落とし、焼いたウインナーも。数分後に蓋を開けると、むわっと湯気が上がり完成だ。キャンプで「チキンラーメン」を楽しむのは、スチャダラパーのBoseさん。「最高にうまい食べ方は、外だ。」シリーズの第5弾にあたるCMだ。
「お洒落さやかっこよさはさておき、見た後に『チキンラーメン』を買いに走りたくなるような、とにかくおいしそう!と思ってもらえるCMにしたかった」と話すのは、演出を手がけた畔柳恵輔さん。企画の段階で、キャンプのシチュエーションや、Boseさんファミリーが出演することは決まっていた。自身もスチャダラパーの大ファンだという畔柳さん。
「Boseさんのように遊び心があり真面目にふざけるお父さんと家族が外でチキンラーメンを食べるなら、どんな風に楽しむだろう?というイメージを企画と演出に反映させています。コタツを置いたのもそのため。大筋や舞台は用意しつつ、細かいセリフや言い方、動きは勘の鋭いBoseさんと妻のファンタジスタさくらださんがくみ取って演じてくれました」と話す。
いい意味で予想外だったのは、Boseさんの娘の自由奔放さだ。「とにかく側転にハマっている時期で、撮影中もくるくる回っているんです(笑)。後半のBoseさんとさくらださんが...