「美しさとは、人のしあわせを願うこと。」篇(60秒)
♪~『君のひとみは10000ボルト』(歌:中村佳穂)
CI
NA:150年、資生堂が見つめてきたもの。
S:それは、あなたです。
NA+S:美しさとは、人のしあわせを願うこと。
NA:150周年の資生堂です。
CI
資生堂/企業広告
「美しさとは、人のしあわせを願うこと。」篇
テレビCM
本CMはこれまでの資生堂だけではなく、これからの資生堂、資生堂のビジョンも伝えるため、「美しさとは、人のしあわせを願うこと。」をキーメッセージとして、美の力を通じて、お客さま一人ひとりの生涯にわたるしあわせに貢献する企業であり続けたいという、創業以来変わらない資生堂の想いも伝えています。
近藤華さんに出演いただいたCM最後の宇宙空間のシーンは、新聞広告とも連動し、いつでもどこでも美容体験ができる未来を象徴的に描きました。資生堂の150周年を記念するCMは、絶対に他のブランドにはつくれないものをつくろうと思いました。人のしあわせを見つめながら、常に時代の最先端の美しさを生み出し続けてきた資生堂の歩みと、これからのビジョンを60秒に凝縮して描いています。
最初の1秒目から、最後の1秒まで、すべての衣装、メイク、美術、舞台設定に資生堂の歴史への愛と尊敬を込めて制作しました。掛川にある資生堂の企業資料館で歴史を一から学び直し、当時の衣装や商品の実際の質感をまず自分たちの肌で受け取ることから始めました。
衣装とヘアメイクは、歴史に忠実に再現すると同時に、出演していただいた女優の皆さまが最も美しく見えるシルエットやディテールを突き詰めています。色褪せたノスタルジーではなく現代的な美しさや新鮮さを感じてもらうために、音楽/メイク/衣装は2022年を生きる自分たちの感覚でアップデートしています。
映像の技術面では、スタジオで撮影したキャストの映像に、ロケーションやセット背景を合成し、さらに今日となっては現存していない当時の資生堂パーラーなどの建物は資料をもとにCGでつくり込んで合成しています。その上で、カラコレのルックもカットごとに細かく変えて時代の質感を表現しています。ひとつのカットを仕上げる工程としては最も手のかかるやり方を選んでいますが、そのこだわりが映像の説得力になると信じていました。
かつてアートディレクター石岡瑛子さんが手がけた前田美波里さんの「サマーキャンペーン『太陽に愛されよう』ポスター」を56年ぶりに再現したシーンは話題を呼びましたが、その他にも背景の美術の一つひとつにオマージュを忍ばせています。
これまで資生堂のファンでいてくれた人はもちろん、今の資生堂しか知らない人にも、資生堂という企業が生み出してきた膨大な文化と美の蓄積と、未来への眼差しを感じてほしいです。
((つづく)クリエーティブ・ディレクター 田辺俊彦)
- 企画制作/電通+(つづく)+blender
- ECD/田辺俊彦
- CD/秋永寛
- C/三島邦彦、濱田彩
- AD/田中せり
- CPr/兼清剛
- Pr/神宮広志
- 演出/児玉裕一
- 撮影/内田将二
- 照明/米井章文
- 美術/柳町建夫
- CG/jitto
- 編集/坂巻亜樹夫(オンライン)
- 音楽/冨永恵介
- 歌唱/中村佳穂
- MIX/増富和音
- エグゼクティブST/北澤 momo 寿志(メイン、サブキャスト)
- ST/三田真一(メイン)
- ヘア/豊田健治、谷口丈児
- メイク/岡野瑞恵、向井志臣、渋沢知美、山田暢子、中山夏子、贄田愛
- CAS/山口麻衣子
- AE/長谷川陽一、藤澤佳穂
- 出演/安藤サクラ、池田エライザ、石田ゆり子、小松菜奈、近藤華、長澤まさみ、広瀬すず、前田美波里