中国電力が、2050年のカーボンニュートラルの達成に向けた取り組みを伝えるために始めた企画「あつまれ カーボンニュートラルの森」。「えねるぎあ島(じま)」を舞台に、2050年の社会をイメージした“島”の整備が進んでいる。
地域の人々や若者に脱炭素を伝える
「あつまれ どうぶつの森」は2020年3月に発売されたNintendo Switch専用ソフトだ。現実と同じ時間が流れる世界で、無人島を舞台に、さまざまな島民たちとの自由気ままな暮らしを送ることができるゲーム。川や海での釣りや虫とり、道具や家具などのDIYや部屋づくり、ショッピングやファッションなども楽しめる。
その「あつまれ どうぶつの森」上で、中国電力は21年6月、同社オリジナルの「マイデザイン」を配信。「トマトばたけ」「エネルギアたっきゅうなふく」「エネルギアロゴ」などがあり、他のユーザーもゲーム上でコードを入力することで入手できる。入手したデザインは、そのユーザーの街や服のデザインとして利用できる。
この企画の好評を受け、12月と1月に中国電力のオリジナルの島「えねるぎあ島」を公開。「夢番地コード」を入力することで、一般のユーザーも自由に島を訪れることができる。一連の企画を「あつまれ カーボンニュートラルの森」と位置付け、詳細を特設サイトでも紹介している。
企画の経緯を同社 地域共創本部 古谷浩章さんはこう話す。「もともとは2020年の初め、当社のFacebookページへの『いいね』数が10万を超えたタイミングで、それを記念した企画が何かできないかと考えていました。同じ頃、地域共創本部では中国電力の脱炭素への取り組みをもっと知っていただくにはどうしたらよいか、という課題があがっていて。そんなタイミングでちょうど『あつまれ どうぶつの森』上でさまざまな企業やブランドが島を作成したり『マイデザイン』を制作するなどの試みをしていました。もしかしたら当社でも脱炭素への課題と掛け合わせて何かできるのでは、と考えていたんです」。
古谷さんも早速購入し、実際にプレイしてみたところ「一気にハマってしまいました(笑)。ゲーム内での自由度も高く、地域の方々や若年層の...