気になるあのCMの演出やキャスティングについてディレクターにインタビュー。今月取り上げるのは、「ノーシンピュア」シリーズの新CM2篇だ。

俳優の桜井ユキさんが登場する「オトナノーシンピュア」のCMの絵コンテ。

モデルの久間田琳加さんが登場する「ノーシンピュア」のCMの絵コンテ。
生理痛に悩む女性に寄り添うCM
仕事から帰宅し、部屋の電気もつけずに机に突っ伏す女性。ソファにもたれるその表情は倦怠感を感じさせる。一方、学校から帰宅した女子高生は、制服も着替えずにベッドに横になる。そんな2人に重なる「今日は、無理しない、無理しない。」というコピー。前者は21年9月に新発売した解熱鎮痛薬「オトナノーシンピュア」、後者は「ノーシンピュア」の新CMだ。生理痛に悩む女性に寄り添うブランドの姿を描いた。
「これまでの『ノーシンピュア』の広告は、どちらかというと生理痛に悩む女性を元気に鼓舞するメッセージを発信してきたように思います。でも今回は『無理しないで大丈夫』と女性に寄り添う形に。オリエンを受けて、個人的にもすごくいいメッセージだと感じました」と話すのは、演出を手がけた朝日恵里さんだ。
コピーやシーン設定は事前に大まかに決まっており、そこからより個人的な雰囲気を出すために水槽やぬいぐるみなどの要素を少し足した。現場ではユーザーの気持ちに寄り添う映像になるように、役者の表情に気を配ったという。「お二人には...