パナソニックは2021年6月、取り外せて持ち運べる小型バッテリー「e-block」を法人向けに発売した。災害時の備えとしてはもちろん、日常的に配線レスで使用できる。
日常に自然となじむデザイン
「e-block」はデスク型やスタンド型の充放電器と組み合わせることができ、電源やコードなどが乱雑になりがちなオフィスにもすっきりとなじむバッテリーだ。「約3キロのコンパクトなサイズに抑え、ハンドル部分も持ちやすくすることで、入れ替えしやすい仕様としました。また、外観についても一般的に無骨なものが多い中で、誰もが日常的に扱いやすいよう、柔らかな形と色でまとめました」(パナソニック エレクトリックワークス社 デザインセンター 笹田基弘さん)。
開発にあたり目指したのは“いつでもどこでも誰もが安心して電気を使える社会の実現”だ。「デザインやものづくりの技術を前面に押し出すのではなく、日常に自然となじむような存在を目指しました。長期的にはモビリティやアウトドア用など、使用場所を拡げるアイテムを増やしていく予定です」。専用アプリでバッテリーの充電状況や交換の時期を一元管理できるほか、廃棄ロスを削減するなど環境にも配慮し省エネや脱炭素社会を実現する設計とした。
審査員講評:
災害時、最も困ることと言えば電気の供給である。避難所では電源があるところに人が集まるのが常であるが、それによる弊害も多い。この充電式バッテリーシステムは、人のいる全ての場所に対し、ペットボトルの水のように電気を持ち運べ、誰もがスマートなスタイルで扱えるようにしている。また、電源供給装置の持続的な使用を可能にしている点も使用者にとって安心な設計となっている。
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パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社
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