2021年7月、「ライカ」初となるスマートフォン「Leitz Phone 1」がソフトバンクから発売された。100年以上もの伝統と優れた性能を持つ「ライカカメラ」のモノクロの美しさには、多くの人が魅了されている。カメラ機能を試したくなる動画を制作したのは、bird and insectのクリエイターたちだ。
ライカのカメラでライカの世界観をそのまま写し取った映像に
バスから眺める風景、街を歩くカップルのデート……老若男女による日常の光景が次々と映し出される。ふとした瞬間、そんなワンシーンを残そうとスマートフォンを構えると、何気ない日常が深みのあるモノクロのワンカットとして切り取られていく。美しいピアノの旋律に乗った情緒的な映像が、「カラーよりも鮮やかでカラフルに見える」とも評される「ライカ」の独自の世界観を表現する──。
今回制作されたのはソフトバンクが日本市場で独占販売する、「ライカ」初となるスマートフォン「Leitz Phone 1」のプロモーションムービー「The world of Leitz Looks」だ。「Leitz Phone 1」はスマホとして最大級の1インチセンサーを搭載し、ライカ独自の高品質な写真が楽しめる。「Leitz Looks」を用いれば、ライカらしい美しいモノクロ撮影をすることができる。
「ライカのよさ、Leitz Phone 1による美しさがパッと視覚的に入ってくるように、一目見て“キレイだな”とわかる企画を目指しました」と語るのは、bird and insect CEOのshuntaroさん。ライカ独特のモノクロに焦点を当てようと考えた通り、日常の世界がモノクロに変わっていく演出を取り入れ、直感的に「Leitz Phone 1」を手に入れたことで訪れる世界観を表現した。
当初あった企画案は3つ。「ひとつはよりスピード感のある映像。もうひとつがこれまで著名な写真家がライカで撮影した作品をオマージュする内容。そして、採用されたのがライカこだわりのモノクロームによる表現でした」と、同社directorの桜屋敷知直さんは明かす。「押し付けないストーリーで、視聴者に解釈をゆだねる形に。あえて説明的にせず、モノクロの世界によって“何があったんだろう”と考えさせる演出としています」(桜屋敷さん)。
キャスティングに若者だけでなく、初老の男性も加えているのは「ライカ」の幅広いファン層を意識したため。男性は「昔からライカを使っていた人」と思わせるような存在として登場する。
実はこの映像、ライカのカメラでライカの世界観をそのまま写し取り、ライカらしい映像に落とし込んでいる。ムービーの撮影にもフルサイズミラーレスカメラ「ライカSL2-S」を、映像内に登場する写真の撮影は「Leitz Phone 1」をそれぞれ用いた。以前からライカを愛用しているというshuntaroさんは、「解像度が高く、モノクロも美しい」とあらためてライカの性能に驚かされたという。「ライカSL2-Sで撮ると、写真で感じるよさがそのまま映像に置き換わる。他社のカメラにない独特の空気感があり、光で描く奥行き感も出る。カメラの性能はもちろん、レンズの性能もかなり高いと実感しました」。
さらに、約520インチの縦型ビジョンで映し出されることを踏まえた演出も。「横型と異なり、縦型は役者の表情にフォーカスでき、演技を重視した撮影ができる」と桜屋敷さん。撮影は道頓堀や堂島といった大阪の有名スポットを中心に実施し、日本有数の巨大都市圏のスケール感を表現した。「大型ビジョンで見ても、解像度も黒の締まりも光の表現も素晴らしい。現場でも撮った瞬間にどよめきが上がったほどです」とshuntaroさん。「ライカ」へのリスペクト満載の、大画面に映える映像表現に仕上がっている。
- 企画制作/bird and insect
- CD/shuntaro
- 演出/桜屋敷知直
- 撮影/阿部大輔、本田龍介
- 編集/久保山鄕
- PM+ST/KAN
- HM/吉田美優
- ロケ地/さきしまコスモタワー展望台、大阪シティバス
- 出演/有雪、りょうすけ(すけおパーク)、Joe Kitamura、堤裕子
今回制作されたムービーは、「Leitz Phone 1」の製品ページで公開中です。
https://www.youtube.com/watch?v=tLxLMY2vomY