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ブランドや地域のストーリーを体現した体験デザイン

博展

“イベントや空間の企画・制作の会社”として広く知られる博展。「価値ある体験の創造」をキーワードに、単なる制作に留まらない事業を展開している。

ブランドの想いと社会をつなぐクリエイティブと実現力

11月17日までの約2カ月間、「ポーラ ギンザ」で開催された「Care for Dear-大切な人へ、想いを届けよう-」。ポーラの創業者から受け継がれてきた「大切な人を想う気持ち」を体感してもらうイベントだ。博展は約3年前からポーラの担当者と併走し、同社のブランドを生活者に伝える体験デザインを提供している。

「当社の役割は、ブランドの社会的価値を高めるためのメッセージを考え、それを最大限体感できる空間と体験設計に落とし込むこと。コロナ禍で人々の関わりが希薄になった昨今、創業者が妻を想ってハンドクリームをつくったことに始まるポーラのストーリーは、共感をもって受け入れられると考えました。そこで、そのストーリーをMACCIUさんのイラストと共に体現した特設サイト『2029年ビジョン』を元に、空間と体験に落とし込みました」と、博展 プランニングルーム 中島健希さんは話す。

会場には、そのストーリーを具現化したローラーコースターを壁面に設置。「大切な人を想う気持ちが受け継がれていく様子が直感的に伝わるよう、特設サイトで表現された有機的な動きを表現しました」(同 西塚有紗さん)。ローラーコースターの最後には、今度は来場者が大切な誰かに気持ちを伝えられるよう、カスタマイズできるメッセージカードと「ポーラ ザ ハンドクリーム」のサンプルを提供した。

「ポーラ ギンザ」で実施されたポーラ「Care for Dear-大切な人へ、想いを届けよう-」。

地域の人を巻き込んだ体験創造

こうした商空間のデザインだけでなく、都市の文化開発や地域活性のための空間・体験づくりにも力を入れている。平和中央公園(神奈川・横須賀)のモニュメント「平和の軸(THE AXIS OF PEACE)」もそのひとつ。1992年にできた旧モニュメントの老朽化に伴い、2021年5月にリニューアルされたものだ。博展はパノラマティクスと協業し、地域の想いを伝える体験を創造した。「平和の軸」は、円形の広場にドーナツ型の鉄板を重ねたつくり。中央のライトは夜になると上空1000メートルを超える光を照射する。

「その場を訪れた人だけでなく、遠くから光を見た人にも平和について想いを馳せていただけるように設計しました。また高台にあるこの公園は、災害時の広域避難地域にも指定されています。有事の際にも点灯する仕組みになっていて、停電時でも公園に人々を導くことができる。平和のために“機能”するモニュメントでもあるんです」(デザインルーム 高橋匠さん)。

上部の鉄板や中央の円柱には無数の小さな穴が開いている。日中は差し込む太陽光が地面に沢山の円を映し、夜は光の粒で空間が満たされ、幻想的な空間を生む。実はこの円は、市民が描いた円をスキャンして鉄板にレーザーカットを施してできたものだ。体験づくりを強みとする博展らしく、制作過程でも地域の人々を巻き込んだ。

これらの作業の多くは、都内の博展の自社工場で行われた。「1分の1スケールで検証できるので、チャレンジングな設計でも質がぐっと上がったと思います。今後クリエイターが集う共創の場としての広がりも期待しています」(高橋さん)。

横須賀市に設置されたモニュメント「平和の軸(THE AXIS OF PEACE)」。

博展
エクスペリエンスマーケティング事業ユニット2 プランニングルーム1
マネージャー
中島健希さん

博展
エクスペリエンスマーケティング事業ユニット2 プランニングルーム2
西塚有紗さん

博展
エクスペリエンスマーケティング事業ユニット2 デザインルーム1
マネージャー
高橋匠さん

    ポーラ「Care for Dear-大切な人へ、想いを届けよう-」

  • 企画制作/博展
  • Pr/山口文也、木島大介
  • 企画/中島健希
  • AD/平山彬子
  • 意匠設計+D/西塚有紗、青栁龍佳
  • グラフィックディレクター/佐藤恭子
  • デジタルディレクター/キム テヨン
  • 施工/熊崎耕平、垣本晃佑、松木和哉
  • グラフィック制作/渋谷友美
  • 横須賀市「平和の軸(THE AXIS OF PEACE)」

  • 企画制作/Panoramatiks+博展
  • Pr/山口望未(Panorama tiks)、高橋広樹、河野俊太郎
  • CD/齋藤精一(Panoramatiks)
  • 意匠設計+D/高橋匠
  • 施工/渡邉芳博

    『T-BASE』&『T-CELL』見学ツアー



    クリエイターや製作スタッフが常駐し、イベントにおけるプロトタイプの製作や、仮組や検証など、様々な用途で活用頂いているHAKUTEN共創スタジオ『T-BASE』。

    この度『T-BASE』内に、HAKUTENが考えるイベントのサステナビリティのサービスやプロダクト、実績を展示するショールーム『T-CELL』をOPENいたします。

    企業のマーケティング活動において欠かせなくなっている“サステナビリティ”への取り組みに向けて、イベントのサステナビリティを共に考えるツアーを実施予定です。

    持続可能なコミュニケーションの実現に向けて、一緒に新たなクリエイティブを生み出しましょう。是非ご参加ください。

    <開催概要>
    開催日:2022年1月下旬〜2月上旬を予定
    開催地:〒135-0053 東京都江東区辰巳3-13-25
    参加希望の方は下記参加フォームから登録をお願いします。

    お申込みはコチラ
    ※参加日程が決まり次第、メールにて担当よりご案内申し上げます。

    <ツアー参加対象>
    ・イベントのサステナビリティについて興味/関心のあるマーケティング/イベントのご担当者様
    ・企業のクリエイティブご担当者様
    ・エージェンシーのデザイナー、クリエイターの皆様

    お問い合わせ

    株式会社博展
    メールアドレス:info-marketing@hakuten.co.jp
    電話番号:03-6278-0010

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