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名作コピーの時間

高田くん、ぜんぜん、分かってないなぁ。

高田豊造

    ワンフィンガーで飲るもよし。ツウフィンガーで飲るもよし。SUNTORY OLD WHISKY

    サントリー/1988年
    〇C/鈴木聡

    北緯43度に描くシュプール

    全日本空輸/1970年代
    〇C/土井徳秋

    バレテーラ

    味の素/1993年
    〇C/鈴木聡

高田くん、ぜんぜん、分かってないなぁ。

毎日毎日、原稿用紙に向かってコピーを書いていた。一日何本書いただろう。バブルがはじけた後とはいえ、時間は今よりずっとゆるやかに流れていた。

一回の打ち合わせで新人は100本のコピーを持ち寄る。師匠はその全部に目を通し、指に挟んだタバコを見つめ、右足を貧乏ゆすりさせながら、いつもこう言う「高田くん、ぜんぜん、分かってないなぁ」。分かってない、だけじゃなく、ぜんぜん分かってないようだ。

鈴木聡さんは「ワンフィンガーで飲るもよし。ツウフィンガーで飲るもよし。」の作者、僕がついた師匠である。またダメか……と思いながら、何がダメなのか、僕は正直よくわからなかった。だけど、聡さんが書いたコピーを見せてもらうと、今まで1光年ぐらいの宇宙でしか考えられなかった僕は...

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