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BOVA

BOVA2022 一次審査員からのアドバイス(プランナー篇)

オンライン動画コンテスト「BOVA」の「一般公募部門」の応募を現在、受付中です(締切:2022年1月27日)。今回は一次審査員の10人の皆さんから、ディレクター・プランナーそれぞれの視点でアドバイスをいただきました。





一次審査員[プランナー]

電通zero
コピーライター/プランナー
有元沙矢香(ありもと・さやか)

最近の仕事は、藤子・F・不二雄プロ「だいじょうぶ。未来は元気だよ。」「のび太くん、ネズミはもういない?」、日本花き振興協議会「Okuleté gommen」、ルミネ池袋「聴く買いもの」、テレビ朝日「君の名は。」地上波放送プロジェクト、サントリー 角ハイボール、BOSS カフェベース、朝日放送 M-1グランプリなど。

過去作に縛られない新しいチャレンジに期待

Q1. 若手の頃に転機となった仕事を教えてください。

九州旅客鉄道「祝!九州縦断ウェーブ」

Q2. そのブレイクスルーポイントを教えてください。

3年目の頃、古川裕也ECDに博多出身だと勘違いされていて、幸運にも九州旅客鉄道の開業キャンペーンのチームにアサインいただきました(大阪出身です)。

それまではオリエンに対してどう言うか、どんなシチュエーションで表現すべきかばかりを考えていたところ、「九州の祝祭をつくろう」という大きなディレクションをいただき、CMってこんなことしていいんだ!とその概念が一気に広がりました。

課題を本質的に捉え直すことでアウトプットがより自由に、より豊かになることを体感させてもらえた仕事です。また、CMが人の心をこんなにも動かせることを教えてもらった、かけがえのない仕事です。

Q3. 制作を進める応募者に向けてアドバイスをお願いします。

毎年応募作品のクオリティの高さに本当に驚きます。自分が今若手じゃなくて良かったなぁとつくづく思います……。なので、アドバイスできるような立場じゃないのですが、レベルの高い戦いだからこそセリフの一言、編集の繋ぎ方、タイトルの入れ方など細部をどこまでこだわれるかで勝敗が決まるのではないかなと思ったり。逆にめちゃくちゃ低予算の異質なものとかも目立ちそうだなと思ったり。

例年の受賞作や過去の動画を見ていると、出す気がどんどん失せてしまうと思いますが、課題とだけ向き合って、その本質を問い直してみてください。オンライン動画でこんなの見たことない!こんなことできるんだ!という新しいチャレンジを個人的には応援したいなと思っています。



電通
クリエーティブディレクター/コピーライター/CMプランナー
栗田雅俊(くりた・まさとし)

主な仕事に、カップヌードルPRO、サントリー「話そう。」、BINGO5、パートナーエージェント「ドロンジョとブラックジャック」、カシワバラ「大規模修繕な人々」、Netflix「リラックマとカオルさん」など。

他人の声より自分の声を聞きましょう。

Q1. 若手の頃に転機となった仕事を教えてください。

明治/XYLISH「よく考えなかったボツCM集」

Q2. そのブレイクスルーポイントを教えてください。

かつてXYLISHのCMを高崎卓馬さんの下で企画していたペーペー時代があって。その時たまたまWeb動画の作業があり制作を任せていただいたんです。

そこでつくったのが、CMの打ち合わせでボツになった私のボツ案たちを絵コンテの絵で映像化して、ボツの理由も公開するという動画。制作費が限られていたので、ディレクターも自分でやって会議室で編集して。密室で誰にも止められなかった結果、好みまるだしのシュールな内容になりました。

でもそれがYahoo!のトップに出て。ちょっとだけ褒めてもらえたりして。

恥をさらけ出すと好かれるんだという実感と、自分の好み丸出しでもいいんだという希望。その後の自分の小さな芯になりました。

Q3. 制作を進める応募者に向けてアドバイスをお願いします。

案に対する周りの評価を真に受けすぎないほうがいいと思います。人が企画に「いいね」と言う時は、無意識に前例を参照して言っていることが多いです。「(あれに似てるから)いいね」という。

でも本当に新しいものは、世の中にまだないものだから判断基準もないんです。自分の経験上も、世の中で好評だったものほど制作段階では不安だったものばかり。ただ、自分として好きではあったんです。だからそこは大事にしたほうがいいと思います。「私はすごく好きだけどみんなが好きかはかなり謎」という状態の...

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