広告・デザイン関連の各協会団体によるクリエイティブのニュースをお届けします。
朝日広告賞 広告主参加の部 最高賞は「としまえん」
朝日新聞社は10月、第69回(2020年度)「朝日広告賞」の結果を発表した。
実際の紙面に掲載された新聞広告を対象とする「広告主参加の部」では280点の応募があり、30点が入賞した。西武園ゆうえんち(旧・豊島園)「としまえん最後の広告 Thanks.」(企画制作:博報堂/博報堂プロダクツ)が最高賞を受賞した。
公募課題を選んで制作する「一般公募の部」には1207点の応募があり、富士急行(富士急ハイランド)の課題による篠宮沙良氏の作品が最高賞に選ばれた。目玉を30段いっぱいに表現したビジュアルが評価された。主な入賞作品は以下のとおり。
広告主参加の部
○朝日広告賞
・西武園ゆうえんち<としまえん最後の広告 Thanks.>(博報堂/博報堂プロダクツ)
○準朝日広告賞
・オリックス不動産 すみだ水族館<#すみだ HappyHeadlines>(電通/カイブツ)
・藤子・F・不二雄プロ<STAY HOME PROJECT ドラえもんからのメッセージ>2点シリーズ(電通/たきコーポレーション/アマナ)
・宝島社<感染拡大は、個人の責任だそうです。>2点シリーズ(ADKクリエイティブ・ワン/副田デザイン制作所)
一般公募の部
○朝日広告賞
・篠宮沙良/富士急行<遊園地「富士急ハイランド」>
○準朝日広告賞
・大石知足、大石由佳/えひめ飲料<ポンジュースでひと休み>
・江城雄志/大塚製薬<ポカリスエット>
・合田有希/富士急行<遊園地「富士急ハイランド」>2点シリーズ
○入選
・杉村映穂/ナイガイ<日々の生活で足どりが軽くなる様なナイガイ靴下の訴求広告>2点シリーズ
・島田彩、内山奈月/河合塾<すべては一人ひとりの生徒のために>
・安達岳、大山大介/カメヤマ<ローソク・キャンドル>
・水口透子/えひめ飲料<ポンジュースでひと休み>
・松野伸幸、日髙良次/資生堂<「アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク」商品広告>
・青木慧子、水田聖平/新潮社<「新潮文庫」新しい読書体験の提案>2点シリーズ
・宮坂和里、大山大介/新潮社<「新潮文庫」新しい読書体験の提案>
・鈴木一太郎/トンボ鉛筆<TOMBOWの文具のブランド広告>
・山内ゆな、岡村和樹/厚生労働省<「里親制度」または「特別養子縁組制度」の認知・理解を広める広告>
・藤本春/カメヤマ<ローソク・キャンドル>3点シリーズ
新聞広告 クリエーティブコンテスト 入賞作品発表
日本新聞協会は10月8日、2021年度の「新聞広告クリエーティブコンテスト」の受賞作品を発表した。最優秀賞には青野高広氏(アド・ベン・コーポレーション)による「#拡散したくない」が選出された。なお、2002年度に「『新聞広告を広告する』新聞広告コンテスト」としてスタートした本コンテストは今年度で終了となる。
今年のテーマは「拡散・シェアしたくなる新聞広告」。テーマに沿った未発表のオリジナル作品が募集され、631点の応募があった。最優秀賞はマスクの日焼け跡が残る子どもの寝顔と「#拡散したくない」というシンプルなメッセージで、新型コロナの感染防止に努める人々の暮らしと終息への願いを表現したもの。「『拡散』というテーマと、コロナウイルスがこれ以上拡散してほしくないという願いを上手なコピーで伝えている」などと評価された。
「新聞広告クリエーティブコンテスト」は2002年度に「『新聞広告を広告する』新聞広告コンテスト」として創設。2006年度に現在の名称となった。クリエイターや学生らに制作機会を提供し、新聞広告の可能性を広げる目的で開催してきたが今年度を最後に終了する。日本新聞協会では「節目を迎えたため」と説明している。
審査員は副田高行氏(審査委員長)、一倉宏氏、川口清勝氏、照井晶博氏、服部一成氏が務めた。各賞の受賞者は以下の通り。
最優秀賞
・「#拡散したくない」青野高広(アド・ベン・コーポレーション)
優秀賞
・「拡散・シェアって(笑)」河原努(ゴング)