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REPORT

「赤い球」が進む映像でサステナビリティへの姿勢を表現

「赤い球の冒険~MUFG Soul Movie~」三菱UFJフィナンシャル・グループ × CONNECTION LAB

三菱UFJフィナンシャル・グループは6月、自社のサステナビリティへの姿勢や価値観を伝える動画を公開した。CONNECTION LABの大澤健太郎さんがディレクションを手がけた。

社会課題に対する価値観が伝わる映像に

「MUFG」ロゴの中心に位置する、赤い球。ロゴから飛び出し球体となり、からくり装置の中を転がっていく。分かれ道や滑車の仕掛けを進みながら、赤い球は橋を架け、木々を植え、太陽光パネルが電気を生み出し社会のインフラを創っていく。やがてライトが点灯し、家族団らんの場面へ。さらに電子決済で商品を受け取った男性がゲートを通ると、衝撃で段ボールを載せた赤いワゴンが玉突きして、子どもたちにサッカーボールが届く。シュートを決めると色とりどりの球体が転がり、赤い紙吹雪のもと多様な人種・世代の人々が集まる──。

この2分16秒の映像は、三菱UFJフィナンシャル・グループのサステナビリティに対するメッセージを表現している。経営企画部の前川史佳さんによると、企業ブランディングのための映像制作は初の試みだ。「サステナビリティに関する優先課題への対応の一部をからくり装置の動きになぞらえて表現いただきました。4月に発表したパーパス(存在意義)『世界が進むチカラになる。』ともうまくマッチしています」。

同社は2020年秋から3回にわたり、企業ブランディングの方向性を設定するワークショップを実施。その内容を共有し、CONNECTION LABからの複数回のプレゼンを経て、企画が完成した。企画・演出を手がけたのは大澤健太郎さんだ。

「金融機関には目に見える商品がなく、融資や出資、決済サービスの提供などの形で社会をサポートする。その間接的な役割を赤い球とからくり装置の機能に重ねています。装置は実現可能でありながら、ハラハラする面白さも担保できる難易度のバランスが重要。説明調になりすぎず、柔らかな印象で“世の中にいいこと”を実現している会社、というイメージにつながる表現を模索しました。球体の動きを追ってワンカットで撮る場面と、人の動きを捉える引きの場面が交差する映像をつなぐ難しさもありました」。

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