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心に残ったプレゼン術

安心・安全を提供する企業が発信するメッセージとしてふさわしいか

垂井大和



舞台となるのは、耐震・免震製品を扱う岡部のオフィス。そして、主人公は、熊の世界から人間界に出てきたクマの「オカベアー」。岡部に入社して3年目で、技術開発部に所属する若手社員だ。そんなオカベアーが母親に向けた手紙を読み上げる。「阿部さんが『地震は減らせないけど、技術で被害は減らせるんだ』って言っていました。なんだか僕まで、誇らしい気持ちになりました」──。

「正直これまで広告宣伝の必要性をあまり感じていませんでした。しかし、BtoBの事業体でありながらCMを放送し、一般消費者向けにも商品を販売し、企業価値を高めていった他社の事例を見て、知名度を高めるメリットを考えるようになりました」と岡部 経営企画室 係長 垂井大和さんは話す。ここ2、3年、新聞へ広告を出稿していたが、より認知を拡大すべく、創業104年にして同社初のテレビCMの制作に踏み切った。「新聞、ラジオ、OOHなどほかにも媒体はたくさんありますが、テレビで知るとより信頼できる会社に感じてもらえる。それもテレビCMを選んだ理由のひとつです」(垂井さん)。

初めてのCM制作ということもあり、長年仕事を共にしてきたADKグループに依頼。話し合いを続け、約半年かけて完成した。主な方向性として提示されたのは、「製品」「採用」「親しみやすさ」の...

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時にはぶつかり、ねじり合いながら、完成までたどり着けた
伝えるべきことを1案、1言で提案してくれた
「サービスを一緒に育てていこう」という想いが共有できていた
ありのままの姿に価値があると気付かせてくれた
『意外性』とブランドの世界観の表現を両立したCM
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