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心に残ったプレゼン術

時にはぶつかり、ねじり合いながら、完成までたどり着けた

鈴木大輝(Endian)



ベルトコンベヤの上を流れてくるリラクゼーションドリンク「CHILL OUT」。一口飲んだ野村周平さんは、リラックスしすぎるあまり宙へ浮いていく──。これは、I-neが2019年に設立し、日本コカ・コーラより出資を受けるEndianの初のテレビCMとなる。

「今世の中でリラックスが求められています。『地球と人からストレスを無くす』をビジョンに掲げるブランドとして発信できることがあるのではないかと思い、テレビCMの実施を決めました」とEndian 代表職務執行者 今井新さん。もうひとつの軸となったのが認知率を高めることだ。日本ではまだ発展途上の市場だが「リラクゼーションドリンクといえばCHILL OUT」というように、第一想起のブランドとなることを目指している。

新しい価値観を生活者に伝えるため、CM責任者のI-ne ブランディング本部 動画ディレクター 鈴木大輝さんはオリエンテーションでは「目で見て耳にしただけでリラックス感が伝わるような、今までに無いCMにしたい」と伝えたという。Endianでは、これまで鈴木さんを中心としたクリエイティブチームでWebサイトやWeb動画を制作してきた。表現の方向性は明確に限定しない一方で、これまでの施策でブランドの世界観を共有し、企画を募り、2社の競合コンペを実施した。

提案は絵コンテで行われたが...

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