「私にペンを売ってみてください」。採用面接での質問に学生は──。ブレーン主催のオンライン動画コンテスト「BOVA」のグランプリを受賞した「面接」(課題:マスメディアン)。制作チームにその意図について聞いた。
メモと課題が結び付いて生まれた
主人公は、若き日に肩を壊し、プロ野球選手への道を断たれた面接官。突如肩が完治し、豪速球を投げられるようになる。改めてスカウトを受け、契約書を提出すれば晴れてプロ野球選手に。しかし、受付終了間際にペンが手元になくて契約書が書けない。提出できないまま締め切り時間となり、受付のシャッターが目の前で降りていく──。
実はこれ、面接官から「私にペンを売ってみてください」と質問された学生側の“妄想”のストーリーだった、というオチ。マスメディアンの課題「学生に『広告の仕事って面白そう!』と思ってもらえる動画」がテーマで、「広告の仕事は問いに対して想像力を存分に発揮できる仕事」であると伝える。
企画したのは、博報堂 CMプラナー/コピーライター 河内大輝さん。「普段からやってみたい企画をノートにまとめています。そこに、『面接官に私にペンを売れと言われて、ファンタジーな回答をする』と書いていたんです。そのメモと...