デザインするように経営し、経営するようにデザインする
2018年、経済産業省と特許庁から報告書が発表された「デザイン経営」。日本デザイン振興会の調査(2020年)によると「デザイン経営に積極的な企業ほど高い売上成長を実現し、顧客や従業員に愛着を持たれている」との結果が出ており(図1)、事業の変革や組織文化の形成にこそデザインの力が必要という認識が広がりつつある。そこで、企業向けに多摩美術大学でデザイン経営をビジネスに実装するプログラム「TCL」を推進する永井一史さんと石川俊祐さんとともに、「クリエイティブな問題解決者になる」という考えのもとアパレル事業などを拡大してきたスノーピーク 代表取締役社長の山井梨沙さん、リサイクル企業で「捨て方のデザイン」に取り組んできたナカダイ 代表取締役の中台澄之さんが、「デザインと経営の未来」を語る。