創刊60周年を迎えた今号は、1999年7月号から続くシリーズ企画「青山デザイン会議」から始まります。
260回を超える「青山デザイン会議」は、スタート時の誌面によれば「広告の分野に限らず、建築、ファッションなどさまざまな分野のクリエイターとともに現在、および近い未来における課題について語り合うことで、これからの時代における新しいクリエイティブの流れを見出していく」というコンセプトを掲げ、スタートしています。
特にこの1年はコロナ禍の影響で、先の予測が難しい時代といわれています。
とはいえテクノロジーの浸透とともに、私たちの生活の進化はある程度予測がつくようになっているのではないでしょうか。
しかし、そこで語られる「未来」はどこか予定調和で、ある程度想像ができてしまいます。だからこそ、その想像を超えたところを生み出すクリエイティブの力が、私たちの希望を含んだ新しい世界を広げていくのではないでしょうか。
それはまさに、1999年に「青山デザイン会議」という企画が投げかけた「誰も想像したことのない未来を語り合い、クリエイティビティのヒントを生み出す」という原点に返ることでもあります。
『ブレーン』はこれからも、領域を超えて未来を創造してきた多様なクリエイターの皆さんと、「新しい未来」とクリエイターの役割を考えていきます。