認知症高齢者対応のグループホームを全国に展開するメディカル・ケア・サービスは1月、同社初となるブランドムービーを公開した。ひとりの女子高生が介護士の道を選んだ理由とは。
当事者の声が人の心を動かす動画に
どんなときも優しくしてくれて大好きだった、おばあちゃん。しかし、認知症を患い、主人公のことを認識できなくなってしまい、主人公も次第に距離を置き始める。ある日おばあちゃんが入居するグループホームを訪れると、自分の代わりに恩返しをしてくれている介護士に出会う。それを機に介護士に憧れを抱くようになり──。
2020年9月に「認知症を超える。」というブランドメッセージを定めたメディカル・ケア・サービス。今年の1月にはコーポレートカラーとロゴも一新するなど、ブランドとしての発信を強化している。
「私たちは『介護職の存在価値を高め、生涯働き続けられる専門職にする』ことをビジョンのひとつに掲げています。しかし現在、介護士に憧れを持つ若者は決して多くはありません。そこで、まずは私たちの介護に対する価値観や想いを伝え、共感してもらうことが必要だと考えました。それをわかりやすく伝える方法を考える中で、動画を制作することに決めました」とメディカル・ケア・サービス コーポレートコミュニケーション室 金子真美さん。
依頼を受けたクロコ プロデューサー 門脇亮さんは「介護の現場で実際に起きていることを描くためにも...