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町や企業の誇りを創る 「PRIDING COMPANY」へ

エレファントストーン

2021年4月、創立10周年を迎えた映像制作会社のエレファントストーン。「象(かたど)る、磨く、輝かせる。」という新たな企業スローガンを定めた。映像制作会社という枠を超えて、企業や社員の誇り(PRIDE)を創る「PRIDING COMPANY」だ。

エレファントストーンの社員の皆さん。

企業の想いを掘り下げ、磨き上げる

エレファントストーンは2011年4月に鶴目和孝さん(代表取締役CEO)が設立、今年10周年を迎えた映像制作会社だ。従業員数は39人で、社内のスタッフはプロデューサー、ディレクター、エディター、そして広告運用チームを兼ねた経営戦略室で構成される。4月にはJリーグの川崎フロンターレとクラブパートナー契約を締結。2017年からチームの映像制作を手がけてきたが、今シーズンは試合会場で流れる選手紹介映像を制作した。スタジアム内でエレファントストーンの新たなロゴアニメーションの掲出も始まった。

このほか、映像制作会社だからこそできる映像広告運用サービス「OTAKEBI」、AIやアジアの人材を活用し低価格で映像を制作できるセカンドブランド「ヒトテマ」も用意している。

そんな同社が新たに掲げた企業スローガンが「象(かたど)る、磨く、輝かせる。」だ。また、従来の映像制作会社と一線を画すべく、映像の力で企業の魅力や価値を引き出し、誇り(PRIDE)を創る映像制作会社として「PRIDING COMPANY」と名乗り始めた。その意味するところを、鶴目さんは次のように語る。

「日本は謙遜文化で、当社にブランディング映像をご依頼いただく企業や自治体の多くは“うちには大したものは何もない”とおっしゃるんです。でもよく話を聞いて掘り起こしていくと、唯一無二の技術やうまく発信できていない魅力がたくさん潜んでいる。新たなスローガンでは社名にもある象(エレファント)と“象る”を重ねていて、クライアントの想いをただ傾聴するだけでなく、眠っている魅力を掘り起こして象り、光るまで磨き上げ、さらに世の中に広めていくことで輝かせていく。そして誇りを持ってもらうことが僕らの使命だという思いを込めました」。

川崎フロンターレ「2021ホームゲーム選手紹介オープニング映像」。

映像の力で社内の意識が大きく変化

動画というツール自体が身近になっている今。同社のこの考えは、特に事業内容が伝わりにくいBtoB企業などと相性がいいと感じている。その代表例として、建設塗装事業を手がけるトヨコー(静岡県富士市)のブランディングムービー「SOSEI/大型台風襲来」(2021年2月公開)がある。屋根の防水・断熱・補強工事を行う同社の「SOSEI事業」の独自性を伝え、社員はもちろん、工場で働く取引先の人たちも誇りを持てるような内容を目指している。

中でも工夫したのが、屋根の補強工事のシーン。「SOSEI工法で用いるスプレーの噴射音と工場の作業音や機械音をマッシュアップすることで、3K(きつい・汚い・危険)などと評される現場を“クールで格好いい仕事”として描きました」(ディレクター 山部哲也さん)。この動画は経済産業省による2020年度のブランデッドコンテンツ制作への補助金制度の採択事例としても選ばれている。

動画公開後、トヨコーの社内やその家族、取引先からの反響も大きかった。「トヨコーの担当者の方から“今後は3Kではなく、3C(クール・クリエイティブ・クリーン)を目指します”といった前向きな言葉も聞かれたほど。映像の力で、社内向けのブランディングにも大きく寄与できた経験でした。今後、テレビCMとしての活用も検討いただいています」(プロデューサー 比嘉賢多さん)。

広告運用チームの宍戸芙沙恵さんも「完全視聴率など効果測定の数字をもとに、次の施策に向けて議論を続けています。実際に映像が世の中に届けられて、その反応を見ることでクライアント企業の社内のマインドが変わっていくのだと実感できました」と続ける。

トヨコー「SOSEI」ブランドムービー「大型台風襲来」篇。

お互いにとっての「最高傑作」を

このほかエレファントストーンでは地域のブランディング動画の実績もある。映画出身のスタッフが多いという利点を活かし2019年に制作されたのが、千葉県長生村の短編映画『長生ノスタルジア』だ。1年かけて30分の作品を撮影したもので、門真国際映画祭(2020年)の観光映像部門最優秀作品賞を受賞したほか、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2020 観光映像大賞のファイナリストにも選ばれている。公開後は長生村が自主的にグッズやパンフレットを制作するなど、村内での盛り上がりにもつながっている。

エレファントストーンではこれらの成功事例を通じて、企業や自治体の意識が少しずつ変革していく過程を共有し、体感できることが最大のやりがいだと感じている。「引き続きクライアントも僕らも、お互いにとって“最高傑作”と呼べる動画を生み出したい。携わった方々がちょっと周りに自慢したくなるような、誇りに思えるブランディングムービーを一緒に創り続けていけたら」と鶴目さんは話している。

千葉県長生村 presents 映画『長生ノスタルジア』。

エレファントストーンの新たな企業ロゴ。サウンドロゴはコーネリアスの小山田圭吾さんが担当した。

(左から)エレファントストーン ディレクター 山部哲也さん、プロデューサー 比嘉賢多さん、経営戦略室 宍戸芙沙恵さん、代表取締役CEO 鶴目和孝さん

    お問い合わせ

    株式会社エレファントストーン
    メールアドレス:info@elephantstone.com(伊藤)

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