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心に残ったプレゼン術

ありのままの姿に価値があると気付かせてくれた

細谷竜一、井桁敦子



舞台は、採用面接会場。「全ての人に戸建ての夢を叶えてあげたいです」と意気込みを語るのは、結木滉星さん演じる敬愛星。しかし、面接官のベテラン営業 トクさん(岸部一徳)は「おトクじゃないと。」とどこか厳しい表情。その真意と敬愛星が一人前の営業に成長するまでをドラマ仕立てで描いていく。これは、ケイアイスター不動産が3月にスタートしたCMシリーズだ。

首都圏・北関東エリアを中心にビジネスを展開してきた同社。売上を拡大し続け、2019年にはフランチャイズ事業を本格化、今後の全国への進出に向け動き出した。「多くの人に知ってもらうには、テレビCMが最適ではないかと考えたものの、当社にとって本格的なCMは初めて。正直何をすべきか右も左もわからないところからのスタートでした」と話すのは、ケイアイスター不動産 戦略開発本部PR課 参事 井桁敦子さん。

そこで、「ブランドの価値と認知度を高めたい」「ケイアイスター不動産の商品が、“おトクな不動産”であることを伝えたい」という方針を示しつつ、「CM以外にも良い提案があればお願いしたい」と複数の企業に幅広く意見を募った。

「会社のことを考えて、本気でぶつかってきてくれたと感じたのが決め手でした」と同社 戦略開発本部 上席部長 細谷竜一さん。CDのサトー克也さんは、客を装い実際に来店。そこで...

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