信念を貫き、歩み続ける女性たちの「アナザーエナジー」
アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人
ダイバーシティを重視する動きが広がる中、現代アートにおいても戦後動乱期の1950年代から1970年代にかけて活動をはじめ、世界各地で制作活動を続ける女性アーティストに注目が集まっている。
71歳から105歳まで、16人の活動に光を当てた本展では、50年以上におよぶキャリアを初期作品から代表作、本展のための新作まで幅広く紹介。環境や時代の変化においても信念を貫き、美術館やマーケットの評価にとらわれることなく独自の創作活動を続ける彼女たちの「アナザーエナジー」を考察。それぞれの実践や人生からはフェミニズムや移民の歴史といった世界の問題や事象、さらには美術史のさまざまな解釈までが見えてくる。
アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人 | |
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4月22日~9月26日 森美術館[東京・港区] https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/anotherenergy/index.html |
領域を越え、進化し続けた造形作家の全貌に迫る
片山利弘―領域を越える造形の世界
デザイン、絵画、彫刻、そして巨大な建築空間での立体表現など、領域の枠組みにとらわれず活躍した造形作家の片山利弘は、戦後日本のデザイン創成期において主導的な役割を果たした後、制作の場をスイス、アメリカと海外に求めた。グローバルに生きた片山の50年以上におよぶ精力的な創作活動を一望する初めての機会となる。
4章からなる展示は、図案画家である父のもと独学でデザインを学び、1960年に日本デザインセンターの創立メンバーとして参加した当時を振り返る「日本(大阪/東京)」から始まる...