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REPORT

「個性を、育てる。」 ブランドの姿勢を体現した映像とキャスティング

カルビー「サッポロポテト」×CONNECTION LAB(監督:大澤健太郎)

カルビーのロングセラーブランド「サッポロポテト」は2020年12月、「シンコセイ」と題したオンライン動画を公開した。従来のターゲットイメージとは異なるZ世代をリードする若者たちが出演し「個性を、育てる。」をテーマとした。

ブランドのDNAを掘り下げた新たな表現

今回制作された動画「シンコセイ」に出演するのは、モデルやダンサー、デザイナーなど“個性”を放っているZ世代の若者たち。性別や人種、職業はもちろんのこと、生き方も含め従来の枠組みにとらわれない価値観を発信する存在でもある。1分24秒の映像の中では、8人の出演者が「サッポロポテト」をクールにつまみ、時には野菜や肉そのものをワイルドに丸かじりするシーンが交差する。一連の映像を通して「個性を、育てる。」というブランドメッセージを表現した。

「サッポロポテト」といえば、1970年代に誕生したロングセラーブランドだ。「一方で、抜群の知名度がありながらも、近年はデジタルを通じた継続的な発信や新たなターゲットとのコミュニケーションが課題となっていました。ブランドムービーの制作も初の取り組みです」とカルビー 河内麻由子さんは説明する。

子どもから大人まで楽しめる野菜のおいしさを詰め込んだ「つぶつぶベジタブル」(1972年発売)のほか、肉の旨みを楽しめる「バーベQあじ」(1974年発売)は大人のおつまみとしても人気のブランド。同じ「サッポロポテト」ブランドでありながらそれぞれターゲットが異なり、その食感と形状、こだわりの素材や製法は他社にはない独自のものだ。

そこから「個性」というキーワードが浮かび上がり、「シンコセイ=世の中が変わっても変わらずに輝き続ける個性のこと」と定義づけた。「個性は誰しも持ちつつ、常に思い悩んでいるもの。そんな個性を“育てる”ことを応援するのが、発売当時から独自の個性を貫いてきた『サッポロポテト』の役割と考えました。だからこそ、等身大の個性を大事にしたいというマインドを持った若者たちを起用しています」(監督 大澤健太郎さん)。

さらにブランドの...

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