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DIRECTOR'S WORKS

「映画が好き」を詰め込んだ U-NEXT「映画集め」篇

箱田優子

気になるあのCMの演出やキャスティングについて、ディレクターにインタビュー。今月取り上げるのは、U-NEXTのCM。コロナ禍により苦難を強いられている映画業界全体を少しでも後押しできたら、という想いを込めた、映画好きによる映画好きに向けたCMが放送中だ。

箱田さんによる演出コンテ。

どう?今の映画はおもしろい?

主人公 佐々木の元に、田舎の母から「ビデオテープを処分しても良いか」と1本の電話が。一つひとつ丁寧に書いたタイトルラベル。友だちと語り合った映画の世界。そして、思い出すのはビデオ屋のような自分の部屋にいる15歳の自分の姿。15歳の佐々木が、41歳の佐々木に問いかける。「どう?今の映画はおもしろい?」。

演出を担当したのは箱田優子さん。企画段階で決まっていたのは、「映画に夢中だった頃のジブンを思い出す」という方針と大まかな設定だけ。「U-NEXTの担当者からも映画愛をすごく感じ、私自身も全力で取り組まなければと思いました。広告としてはもちろんですが、コンテンツ・映画としても面白いものを目指しました」。CMを制作したスタッフもキャストも全員映画好きだ。41歳の主人公を演じた劔樹人さんは、撮影現場を見て思わず「これ俺の趣味部屋だ」と一言。

「憧れる誰かではなくて...

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