映画の手法でつくられたブランドムービー
野村不動産が2020年10月15日に公開したブランドムービー、「僕は、父が苦手だった。」。ストーリーは、獣医師の主人公 高橋正樹の元に母から、今は亡き父が書いてきた日記が届くことから始まる。
企業の姿勢を表現する 動画・映像のクリエイティブ
freeeは2020年11月13日~30日に、スモールビジネスをテーマにした完全オンラインの参加型映画祭「スモールビジネス映画祭 2020」を開催した。またそれに合わせて、オリジナル短編映画「ムカチノカチカ」を公開した。
「ムカチノカチカ」の主人公は、仕事に悶々とした気持ちを抱えているひとりのサラリーマン 名波。後輩から「最近わからなくて。何が楽しくて働いているのか」と相談を受けるも、上手く言葉にできない。「労働は労働だ。楽しさを求めるものじゃない」と自分自身にも言い聞かせているからだ。
そんなある日、漁港で今にも捨てられそうな、売り物にならない魚“雑魚”と、そこで働く漁師と出会う。捨てるならばと魚を引き取り料理をすると、味は抜群。自分が「楽しいと思える生き方」をしたいと心機一転、“雑魚”を調理する店を開こうと新たな道へ一歩踏み出す。「無価値と思われていたものに価値を見出す」物語だ。
実は、この物語はfreeeが2020年2月に開催したイベント「確定申告FES」とあわせて実施した「スモールビジネス STORY AWARD 2020」の応募作品がもとになっている。さまざまな業界で働く個人事業主から、スモールビジネスの面白さと、ビジネスを支えるオーナーの想いやメッセージを募集したのだ。そこで、最優秀賞に輝いた飲食店「Kai’s Kitchen」(神奈川県中郡二宮町)のオーナー 甲斐昂成さんのストーリーが映画になった。飲食店の経営だけでなく、出張お魚料理人、魚の捌き方教室、お魚コンサルタントとして活動しながら、雑魚やマイナー魚、未利用魚と呼ばれる魚の美味しさを世の中に広めている。
freee ブランドプロデューサー 浅井有美さんは、「freeeでは『スモールビジネスを、世界の主役に。』というミッションを掲げています。このアワードや映画祭で目指したのは、“個人事業主ってかっこいい”と思ってもらうことや、スモールビジネスに関心を持ってもらうことです。それが最終的には、freeeの発展につながると信じています。だから今回は、サービス訴求とは完全に切り離した取り組みだと考えています」と話す。
映画を観ても、freeeのサービスと明示して利用するシーンはなく、最後にロゴが登場するのみ。公開するYouTubeチャンネルも、freeeのものではなく、主題歌『自由』を提供しているtofubeatsさんのチャンネルとしている...