半地下式農業ハウス
土地の資源を活かし、農業を魅力的に
熱利用システム施工のクラフトワークは、大谷地区(栃木県宇都宮市)の資源を活用した半地下式農業ハウス(01、02)を開発した。従来型のハウスでは、冬は化石燃料を燃やして廃熱とCO2を放出し、夏は暑さに苦慮していた。地球環境に配慮し、高品質の作物と安定した生産を生み出す。そして、「儲かる、格好の良い農業」を実現すべく考案されたのが本ハウスだ。
システム稼働に必要なのは、基本的にポンプとファンのみ。敷地はもともと大谷石の採掘場で、隣接する廃坑には冷水がたまっている。その水をハウス内に張り巡らされた配管に流す。さらに、夏場はハウスの周りに積み上げた吸湿性に優れた大谷石の砕石に送風機を当て、気化熱を活かすことで空気を冷却。冬場はヒートポンプで加熱した温水を流してハウスを温めている。夏場のハウスは40度を超えることも多いが、ここでは夏でも約30度以下を維持している(03)。省エネ、エネルギーの地産地消でSDGsに貢献しながら、一年中作物に最適な温度を保つ環境を構築した。

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クラフトワーク
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