IDEA AND CREATIVITY
クリエイティブの専門メディア

           

「ブランデッドコンテンツ」の活用法

約10日で企画制作 スタッフと家族からコロナ禍のブランドメッセージ

ビームス

ビームスは5月、緊急事態宣言下で「会いたい。」をコンセプトとしたブランドムービーを公開した。出演するのは、同社スタッフとその家族だ。2011年の東日本大震災発生後にもムービーを制作した経験を踏まえ、どのように企画を進めたのか。

ベランダ越しにスタッフが出演

ビームスは5月20日、ブランドムービー「Dear friends.~わたしの世界」篇をWeb上で公開した。新型コロナウイルス感染症の拡大によって、会えなくなった友人たち。その大切さに改めて気づかされた人たちの「会いたい」という気持ちを代弁している。

出演しているのは、同社のスタッフやその家族たち。書き下ろしのテーマソング『魔法』は阿部芙蓉美さんが手がけた。次々とスタッフたちが家のベランダから手を振る映像に重なるのは、女優 安藤サクラさんによるナレーションだ。

「わたしには友達がいる。うるさいやつ/いつ会ったか思い出せないやつ/元彼の元カノ/同じくらいの寂しがり/気ばっかりつかう損しがちな子/のんびり屋/自信家/電話の長いやつ/服がよくかぶる同級生/カラオケのときだけ元気な同期/やたら私をほめる先輩/なぜかタメ口の後輩/男だったら結婚したいやつ/夢を追ってる羨ましいやつ/すねかじり/幼馴染のバカ/泣き虫/わたしには友達がいる。それがわたしの世界だ。」──。

企画のきっかけはカメラマン 山本佳代子さんが友人たちを撮影した数枚の写真だった。STAY HOME期間中、約10日間で企画発案から制作まですべてリモートで実施している。「世の中が刻一刻と変化する中だったので、とにかくスピード勝負。三密を避けるため、出演する皆さんには家からベランダまで出てもらい、ベランダ越しに撮影しました。安藤サクラさんの友人、という設定で...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

「ブランデッドコンテンツ」の活用法 の記事一覧

経済産業省が補助金でサポート 対象となる映像コンテンツとは?
約10日で企画制作 スタッフと家族からコロナ禍のブランドメッセージ(この記事です)
事例にみるブランデッドコンテンツの定義と役割
ブレーンTopへ戻る