赤瀬川原平のパロディーとユーモア
これまでデザインに関して、たくさんの人やものから影響を受けてきました。その中でもデザインに対する態度で最も影響を受け、今もたびたび思い出すものがあります。それは、前衛芸術家の赤瀬川原平が1970年代に週刊誌『朝日ジャーナル』(朝日新聞社)で連載していた『櫻画報』です。
デザインの見方
高知県出身の僕は高校卒業後、県内のデザインの専門学校に通っていました。その頃はエディトリアルやグラフィックデザインの仕事を目指していたわけではなく、卒業後は県内の印刷会社のデザイン部に就職。封筒や名刺、飲食店のDMなどのデザインの仕事が中心でした。
田舎ですから、情報源といえばテレビか本屋くらい。その頃に本屋で偶然立ち読みしたのが、雑誌『WIRED』...