首都圏の美術館では12年ぶり 宮島達男の大規模個展
宮島達男 全クロニクル 1995-2020
LEDのデジタル・カウンターを使用した作品で、高い評価を得ている現代美術作家宮島達男の個展が、千葉市美術館で開催中だ。
1980年代より宮島は、「それは変化し続ける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」という3つのコンセプトに基づき、これまで30カ国250カ所以上で作品を発表してきた。作品のモチーフであるデジタルの数字は命の輝きを表し、0が表示されず1から9の変化を永遠に繰り返すことで、人間にとって普遍的な問題である「生」と「死」の循環を、見る者に想像させる。
本展では、宮島の転換期である1995年を起点とし、時間と空間に深く関わる作品表現の本質に、「クロニクル(年代記)」というテーマから迫る。
千葉市美術館拡張リニューアルオープン・開館25周年記念 宮島達男 全クロニクル 1995-2020 | |
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開催中、12月13日まで。千葉市美術館[千葉・千葉市] |
「翻訳」の不思議さにフォーカス アーティスト、研究者等が参加
トランスレーションズ展-「わかりあえなさ」をわかりあおう
「翻訳」にフォーカスし、コミュニケーションのなかに横たわる根源的な「わかりあえなさ」「言葉にできなさ」を共有する方法を探る「トランスレーションズ展 −『わかりあえなさ』をわかりあおう」が、10月16日から21_21 DESIGN SIGHTで開催される。
本展は、展覧会ディレクターに情報学研究者 ドミニク・チェンを迎え、言語を変換することだけでなく、手話やグラフィックレコーディングなど、「翻訳=トランスレーション」と呼ばれる行為を、ある種の「コミュニケーションのデザイン」とみなした。普段から何気なく使っている言葉の不思議さ、「解釈」や「誤解」の面白さを実感できる空間をつくり、互いの「わかりあえなさ」を受け容れあう可能性を提示していく。
「トランスレーションズ展 -『わかりあえなさ』をわかりあおう」 | |
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10月16日~2021年3月7日 21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2[東京・港区] |
ワイズベッカーが描いた日本
Philippe Weisbecker Inside Japan
フィリップ・ワイズベッカーが見た日本大工道具、たてもの、日常品
パリとバルセロナを拠点にし、日常の風景の中にある何気ないものを、独特な感性で描くアーティスト フィリップ・ワイズベッカーの個展が、10月2日からGALLERYA4で開催される。
ワイズベッカーは...