審査方針は「圧倒的な年鑑、圧巻の一本。」
東京コピーライターズクラブによる、2020年度 TCC賞の各賞が発表となった。本年度審査委員長 麻生哲朗さんは、審査方針として「圧倒的な年鑑、圧巻の一本。」を掲げた。
なお、本年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、4月下旬に予定していた『コピー年鑑2020』の一般部門グラフィック二次審査および最終審査、新人部門最終審査を延期。8月7日、8日に、オンラインで最終審査会を開催し、麻生審査委員長、太田恵美・栗田雅俊 副審査委員長のもと、TCCグランプリ、TCC賞、TCC審査委員長賞が決定した。
応募総数4617作品の中からグランプリを受賞したのは、古川雅之さん(電通関西支社)の大日本除虫菊 ゴキブリがうごかなくなるスプレー他のラジオCMシリーズ「G作家の小部屋」。そのほか、TCC賞14作品、審査委員長賞2作品が選出された。
応募総人数365人の中からTCC最高新人賞に選ばれたのは、ブックオフコーポレーションのテレビCM他で松井一紘さん(ティー・ワイ・オー)。人気子役の寺田心くんが「ブックオフなのに本ねぇ~じゃん!」と叫び、話題になったCMだ。また、TCC新人賞には19名が選出された(次号、TCC新人賞受賞者の紹介と審査員によるコメントを掲載予定)。
本年度の『コピー年鑑』の発刊は、2021年2月を予定。編集長を照井晶博さん、アートディレクターを日本デザインセンター 色部義昭さんが務める。
古川雅之(電通関西支社)
大日本除虫菊/ゴキブリがうごかなくなるスプレー他/ラジオCM
先生は、ゴキブリでありながら
日本を代表する作家でもあるという・・・
極めて異端な存在なわけですが
【受賞代表コピー】
「G作家の小部屋独創性について」篇
聞き手・女性:先生は、ゴキブリでありながら
日本を代表する作家でもあるという・・・
まぁ何でしょうか、その、極めて異端な存在なわけですが
G作家:異端ね(笑)異端というのはまぁそうだけど、真ん中があって端があるわけですね。
卵焼きなんかでも、何切れに切ろうが端っこというのは、たった二切れしかない訳です。
聞き手・女性:えぇ。
G作家:僕はこれを、多くの平凡と少数の非凡と思ってる。
だからこの6本足にインクをつけて原稿用紙の上を這いずり回る執筆法もね。
聞き手・女性:はい。
G作家:まずもって先駆者たれというのが
作家として、またゴキブリとしての僕の矜持だね。
M:♪~
聞き手・女性:ごちゃごちゃうるさいゴキブリに一撃。
キンチョウゴキブリがうごかなくなるスプレー
G作家:使用上の注意をよく読んで正しくお使いください
- 企画制作/電通関西支社+ヒッツコーポレーション
- C+企画+CD+演出/古川雅之
- PR+選曲プロデュース/谷道忠
- PM/渋谷俊介、林貫志
- ミキサー/前田剛
- 音響効果/林貫志
- BP/新宅慶之、大窪滋郎、藤島雄輔
- 出演/町田康、尾上さとこ