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イノベーションの少し先の未来を描く、ニッサン パビリオン

日産自動車「ニッサン パビリオン」

8月1日、日産自動車(以下、日産)が横浜みなとみらい地区に、10月23日までの期間限定となるパビリオンをオープンした。「人間の可能性を拡張する」をキーワードに、技術のイノベーションを通じて日産が描く近未来の暮らしとモビリティの世界を体験できる施設だ。「THE THEATER」「THE LIFE」「THE CITY」の3種類のテーマに合わせたコンテンツと、建物の中央にある「NISSAN CHAYA CAFE」で構成されている。

ニッサン パビリオンの外観。

日産の最先端技術を五感で体感

「ニッサン パビリオンは、日産の最先端技術を五感で体感してもらうことを目指した施設です。そして、日産ブランドの覚悟を表した空間でもあります。日産がブランドを本気で立て直そう、変わろうとしていることを表明する機会にもなったと思います」と話すのは、日産 グローバルブランドエクスペリエンス部 主担 江野未沙子さん。7月15日に、20年ぶりにロゴを刷新し、新たなスタートを切った日産が描く、少し先の未来とそこで暮らす人々の物語を体感できる。

パビリオンのコンセプトとなったのが、「人間の可能性を拡張する」という言葉。注力したのは、技術の先進性ではなく、その技術が実現する豊かな暮らしに期待を持ってもらうことだ。その象徴とも言えるのが、パビリオンの中央に位置するNISSAN CHAYA CAFEと約半分の面積を占める芝生や噴水のある公園のような屋外空間。

「自動車や先進技術が自然、社会、人間と調和・共存する状態を表現するときに中心にあるべきは、自動車でも映像コンテンツでもなく、来場者の皆さんの憩いの空間でした。先進技術が実現する未来の社会に思いをはせ、家族や友人たちと話す場所。パビリオンの電力は、屋根の太陽光パネルで発電し『日産リーフ』に蓄電したものを含め、全て再生可能エネルギーを使用しています。日産が目指す、地球にも優しい空間を実現できました」(Archicept city クリエイティブディレクター 室井淳司さん)。

ファサードは、人の呼吸のスピードで点灯する。

「NISSAN CHAYA CAFE」。皿に料理ごとに異なるチップが埋め込まれており、食事のカロリーを車が走行可能な電力に変換して、表示される。

誰もが楽しめるテーマパークのようなエンターテインメント空間

パビリオンのもう一つのテーマが...

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