気になるあのCMの演出やキャスティングについて、ディレクターにインタビュー。今月取り上げるのは、おじいちゃんが絶叫して喜ぶ姿が印象的な「スパリゾートハワイアンズ」のCMだ。
平穏から一転、爆発的な喜びを表現
縁側で囲碁を打つ祖父の元へ、「みんなでハワイアンズに行こう!」と駆け寄る孫。祖父も孫の言うことなら仕方がない、と承諾する。しかし、孫と母親が去ると祖父は一転、碁石を弾き飛ばしながら「ヨッシャー!」と雄叫びをあげる。さらに、母親も洗濯物を投げ出して「フラー!」とガッツポーズ。そんな三世代が興奮する姿を描いた「スパリゾートハワイアンズ」のCMが放送されている。福島県いわき市にある同施設は新型コロナウイルスの影響で一時休業していたが、7月に営業を再開した。
「豹変・喜び」を強調するため、とにかくこだわったのがギャップだ。ロケ地は日本家屋を選択し、服装は気張らずに「スーパーの2階で売っていそうな洋服」。音楽も前半は使用せず、鳥のさえずりだけに抑え、感情の爆発を際立たせた。一番の肝となったのは、祖父のキャスティング。「企画コンテの段階の豹変するおじいちゃんの絵が面白かったんです。実写でこれをやるのか...