気になるあのCMの演出やキャスティングについて、ディレクターにインタビュー。今月取り上げるのは、柳楽優弥さんの“叫ぶ”表情とRADWIMPSの楽曲『叫べ』が印象的な「ギャツビー」のCMだ。
無音の時間がコピーを考える、誰かの意志を感じる瞬間をつくる
カメラに向かって歩いてくる柳楽優弥さん。そして、一瞬無音になり、「叫べ」と曲が始まるのに合わせて、叫ぶ。自宅の屋上で薄暗い空の下、誰に文句を言うのでもなく、すっきりするためだけに叫ぶ。そんな瞬間を切り取ったマンダムの男性向けブランド「ギャツビー」のCMが放送されている。
「まず、叫ぶというテーマと『スカッとしねぇ毎日だ。』『気分、ぶっ変わる。』というコピーが良かったと思います。“STAY HOME”が続き、多くの人が不安を抱えています。僕の役割は、コピーとRADWIMPSの曲を引き立てること。そして、そのどんよりした空気と、気分が“ぶっ変わる”様子を伝え、叫びてぇ!と思ってもらえる映像にすることでした」と林響太朗さん。
曲とコピーが際立つように要素を削ったCMだが、細部までこだわりがある...