商品やサービスを通して生活者と直接コミュニケーションをとることが難しいBtoB企業。全ての企業にブランディングが必要ないま、企業の想いをいかにして届けるのか。CI、CSRレポート、店舗の出店など、さまざまな手法で語りかける企業に取材した。
「つなぐこと」が渡辺パイプの役割
管工機材の販売やグリーンハウスの製造販売を行う渡辺パイプが、2007年から刊行し、アップデートを続けているCSRアクティブレポート『SEDIA SMILE BOOK』。その特徴は、同社のクライアントである工事店や仕入れ先であるメーカーにスポットを当てている点だ。現場で働く人たちや経営層に取材し、そのインタビュー記事を掲載する。「普通のCSRレポートで渡辺パイプの想いが伝わるのだろうか、という疑問から編集方法を考えました」と渡辺パイプ広報・社長室グループ 井上新五さん。
「私たちは、水・住まい・農業といった生活インフラを支える企業です。この仕事を通して、人々の暮らしにとって『かけがえのないもの』をつないでいると考えています。ただ当社だけでは...