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コロナ禍で変わる制作現場と広告コミュニケーション

リモート収録で近づく リスナーとパーソナリティーの距離

TOKYO FM

自宅で働く人が増える中、仕事中に聞くメディアとしてラジオが注目を集めている。TOKYO FMによると、リモートワーク中にラジオを聴く方も多いようで、聴取者数も増えたという。しかし、同社では5月11日現在、原則としてスタジオ収録を中止。リモートでのラジオの収録方法やこれからのラジオの可能性について聞いてみた。

スタジオに一切入らずに番組をつくれる

5月11日現在リモートでラジオ収録を行っているTOKYO FM。番組を企画し、構成作家が台本をつくり、収録、放送するという流れは変わっていないが、録音場所がパーソナリティーやゲストの自宅に移動した。それに伴い、機材やコミュニケーションのかたちも変化している。

同社では現在録音は、スマートフォンやPCマイク、指向性の高いUSBマイクを取り付けるなど、各番組ごとに試行錯誤しながら行っている。パーソナリティーやゲストの自宅にマイクなどの機材を配送し、それを使用してもらうこともある。録音時のポイントは、「録音する部屋」と「マイクの位置」。リビングよりも寝室のような音を遮断する場所を選ぶこと、目線の高さにマイクを合わせることが重要だ。

また、スタジオでの収録の際、パーソナリティーは、目の前にいる構成作家に話しかけるように喋っているが、自宅の場合そうもいかない。同じスタジオにいればすぐに伝わる会話のグルーブ感が分かりにくい、言葉に詰まる、会話にラグが発生してしまうことは課題だ。しかし、出演者がリラックスしているのは、自宅での収録ならでは。その人の素の様子を感じられるという声もリスナーからは寄せられている。

現在収録の際は、パーソナリティーやゲスト、構成作家、担当営業たちがZoomにアクセスし、構成作家がイヤホンで指示を出しながら、進めている。Zoomを通して、パーソナリティーにカンペを向けることもできるため、滞りもない。音声の調整は、生放送の場合、局のコントロールルームで実施。通常と同様、リアルタイムで音楽や効果音を加えていく。収録放送では、生放送に比べると...

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