One by OneでD2Cブランドを支援しているブランディングエージェンシー フラクタのメンバーが毎回、話題のブランドからの学びについて紐解きます。第1回目は、米国の寝具ブランド「Casper」の事例です。

仮眠スポットは個室になっており、周りを気にせず眠れる。

昼寝のためのスリープオーディオ。ヘッドホンの持参が必要。

店舗の入口から夜空の世界観がひろがっている。
たくさんのブランドが存在する中で選ばれるためには、いかに消費者の印象に残るかが鍵と言えます。ブランドの接点において、体験価値を高めることで顧客との良好な関係性を結び、長期的な関係性を構築することがビジネスモデルとしても注目されています。今回は、D2Cブランドの中でも、リアル店舗の体験設計が優れていると感じた寝具ブランド「Casper」を紹介します。
ユーザー視点の店舗設計と世界観
Casperの店舗は、ユーザーとして最も気になるベッドの使い心地をきちんと確認できる点はもちろん、ちょっとした遊び心で買い物が楽しくなる店舗設計となっています。
まず店内のベッドは、1台ずつ小さな家の中に設置されており、自宅でベッドを利用するかたちに近い体験ができます。宇宙をテーマとした家、夢をテーマにした家など、そのデザインも多彩です。そして、店内には細かな遊び心があります。例えば...