水分補給の習慣化を目的に、「サントリー天然水」が実施したのは、一週間の真ん中にある水曜日を「みずようび」と定め、飲み物を水にして、こころとからだを整えよう、と健康習慣を提案するプロジェクトだ。
「足並みをそろえることから始めた」
サントリー食品インターナショナルの「サントリー天然水」が、2019年5月から約3カ月にわたって実施した「水曜日は、みずようび」プロジェクト。水分が不足しがちな現代人に、毎週水曜日(みずようび)に「サントリー天然水」での水分補給を促すプロモーションだ。特設Webサイトを立ち上げ、商品を活用したコンテンツを毎週水曜日に配信した。
曜日に紐づいたこの企画の目玉となったのは、Googleカレンダーと連動した「みずようびカレンダー」だ。ブックマークレットをブックマークバーに追加し、Googleカレンダーを開いた状態でそれを押すと、予定(セル)が音声と共にピクセルアートのように動き出す。動画終了後に表示される「カレンダーに追加する」ボタンを押すと、毎週水曜日のスケジュールに、水にまつわる予定が組み込まれる。9時から10時の時間帯には「暑い日は水分補給を忘れないで。」、13時~14時の時間帯には「食後は水分補給してひといきつきませんか?」といった具合だ。
この一風変わったプロモーションを企画したのはWhatever。プロデューサー 藤原愼哉さんは「サントリーさんからのオリエンは、『水分補給の際に、ミネラルウォーターを飲む人を増やしたい』ということでした」と話す。
「しかし、課題に対して手法の出口が定められていない段階では、関係者によって目的やターゲット、その解決策がマーケティングなのか、ブランディングなのか、と認識に差異があることも。そのため、最初のプレゼンでは目指すべきゴールを提示し、足並みをそろえるようにしています …