世界各国で猛威を振るう新型コロナウイルス、その広告界への影響を調査すべく、緊急アンケートを実施した。広告会社や制作会社に所属するクリエイターを中心に326人から回答を得た。
65.3%の人がイベントやセミナーの参加の見送り
最も多かったのが「イベントやセミナーの参加の見送り」という回答。「社内外の会議の延期、見送り」と共に、過半数の人がこの問題に直面したようだ。
また、「在宅勤務やリモートワークの新規導入」「時差通勤の新規導入」「フレックスタイム制の新規導入」といった働き方に関する制度に変更があった人も一定数存在し、働き方を見直す機会にもなっている。
一方で、制度を導入するだけでなく、業務を円滑に進めるための環境や設備の準備が必要になるという課題が見えてきた。実際に、回答者からは次のような声が寄せられている。「リモートワークにしたいが、クライアントから許可が出ない。家でデータを触るのがNGとのこと」。「在宅勤務が推奨されたものの、機器やインフラの環境整備が追い付いておらず、在宅にしたくてもできない人が頻出した」。「完全フレックスではないので出社を遅らせた分、帰り時間も遅くなる。たとえば夕方暇になっても拘束時間は変わらない。ここは今後、より柔軟にするべきだと思う」。
他にも、「歓送迎会の中止により、知らぬ間に知らない人がいたりいなくなっていたり。同僚との何気ない雑談もなくなり会話量は圧倒的に減った」など、コミュニケーション上の問題も指摘されている。
クライアントワークの進行に89.3%の人が影響あり
62.9%の人が「自分が担当している広告企画の制作・イベントの延期、見送り」を経験。実際に、「イベントを実施したが、来場者数が前回と比較し激減した」という回答があった。2番目に多い回答が「打ち合わせ・オリエン・プレゼンのWeb会議への変更」 …