IDEA AND CREATIVITY
クリエイティブの専門メディア

           

REPORT

広告界の働き方改革を推進する注目の取り組み

クリエイターの働き方改革 300人調査

働き方改革が叫ばれる昨今、広告界でも新たな取り組みを始める企業が増えつつある。今回はアンケートで寄せられた声を参考に取材した、各社の注目の取り組みをいくつか紹介する。

    サイバーエージェント

    副業制度「Cycle(さいくる)」

    2019年10月29日に導入されたサイバーエージェントグループ内の会社をまたいだ副業を支援する制度。クリエイターやエンジニアといった技術職の社員は、通常業務以外のプロジェクトやサービス・商品の仕事を就業時間外で請け負い、報酬を得ることができる。広告部門のクリエイターが子会社の運営するゲームのCGを制作する、子会社に所属するイラストレーターが、サイバーエージェントが運営するサービスのイラストを描くといったことが可能だ。

    また、グループ全体の技術力向上も期待できる2019年11月に各部門から案件の募集を始めたばかりだが、既にクリエイター、エンジニアともに納品に至った事例があるという。また、サイバーエージェントグループでは、2015年より全社員を対象に、本業に影響のない範囲であることを前提に、承認制でグループ会社外での副業も解禁している。

    女性活躍促進制度「macalon(マカロン)」

    女性が出産・育児を経ても働き続けられる職場環境の向上を目指して8つの制度をパッケージ化した制度。女性特有の体調不良の際に取得できる特別休暇「エフ休」、不妊治療の通院などを目的に取得可能な「妊活休暇」、子どもの入園、入学式といった学校行事や記念日に取得できる「キッズデイ休暇」、子どもの看護時に在宅勤務できる「キッズ在宅」などを含む。

    妊活休暇は平均月12人ほど利用しているほか、「キッズデイ休暇・キッズ在宅」は、女性社員はもちろん、男性社員の多くに活用されている。macalonの導入から約6年経ち、現在では新卒採用時に学生から「女性でも長く働けるのか?」という質問が一切なくなった。

    シフトブレイン

    社内アイデア公募施策「虎企画」

    「やりたい!」と手をあげた社員を後押しする施策。社内で企画を公募し、虎たち(CEOとCTO)が優れていると判断した企画に会社が出資する。現在は「オリジナルエナジーバー『SOCIUS』の制作」を含め、2つの企画が進行中。クライアントワークとは別にクリエイター自身がやりたいことに挑戦できると社員からも好評だ …

    あと74%

    この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

    お得なセットプランへの申込みはこちら

REPORT の記事一覧

パワーサラダのキャッチフレーズを書こう!
広告界の働き方改革を推進する注目の取り組み(この記事です)
広告界の働き方改革はどこまで進んでいるのか?
もっと自由に表現するために壊す勇気を持つ
ARS ELECTRONICA FESTIVAL2019 から何を学ぶことができるか
ジョン・マエダが語るコンピュテーショナルデザインの可能性
ブランド価値を最大化する 社内のクリエイティブ組織
ブレーンTopへ戻る