ブレーンのカバーを飾るのは、世界の先端を行くクリエイターたちの作品。「BRAIN’S BRAIN」では「Creative Addiction(クリエイティブに夢中)」をテーマに彼らが制作したビジュアルと、オフィスや仕事を紹介していきます。今回は台湾のSion Hsu Graphicです。
Q1. 表紙のアイデアについて教えてください。
このカバーでは、恐らくすべてのクリエイターが制作時に直面していることを表現しました。さまざまなカラーブロックで、喜びや困惑、怠惰などの感情を表しています。黒と青を使用したのは、多くのデザイナーが夜遅くに作業するからです。彼らはスクリーンにひとりで向き合い、制作物について考えているのです。
Q2. そのアイデアはどのように生まれましたか。
用いたパーツは、私の人生経験に基づくものです。でもこれまで、自分自身のためにデザインをすることはあまりありませんでした。昔、私は線と幾何グラフを使うことを得意としていましたが、今回は色の塊を使ってみました。その中にいるキャラクターに、メッセージを埋め込んでいます。制作にはイラストレーターのIno Laiにも参加してもらっていました。
Q3. 日本の広告やデザインについてどう思いますか。
日本社会は保守的なステレオタイプですが、デザインは驚くほど斬新ですし、よく考えられているように感じます。日本の広告は写真を使ったものが多く、さらに多くのグラフィックデザイナーがアートディレクターでもあります。そのためプロジェクト全体のビジュアルが、統一感をもっているように感じます …